ビクトーザ®️使用により胆嚢および胆道関連イベントはどのくらい起こりますか?(LEADER trial; RCTの事後解析; Diabetes Care. 2019)

Effects of Liraglutide Compared With Placebo on Events of Acute Gallbladder or Biliary Disease in Patients With Type 2 Diabetes at High Risk for Cardiovascular Events in the LEADER Randomized Trial.

Nauck MA et al.

Diabetes Care. 2019 Aug 9. pii: dc190415.

doi: 10.2337/dc19-0415. [Epub ahead of print]

PMID: 31399438

【試験の目的】

糖尿病におけるリラグルチドの効果と作用:心血管転帰の評価(LEADER)試験でリラグルチドとプラセボのグループについて報告された胆嚢および胆道関連のイベントを調べる。

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2型糖尿病患者における経口セマグルチドの効果はどのくらいですか?(BD-RCT; PIONEER-6; NEJM2019)

Oral Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes.

Husain M, et al.

N Engl J Med. 2019.

Funded by Novo Nordisk; PIONEER 6 ClinicalTrials.gov number, NCT02692716

PMID: 31185157

【背景】

2型糖尿病に対する新しい治療法の心血管の安全性を確立することは重要である。 安全性データは、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト(GLP-1a)セマグルチドの皮下投与について入手可能であるが、経口セマグルチドについて必要とされている。

【方法】

心血管リスクの高い患者(確立された心血管疾患または慢性腎臓病を有する50歳以上、またはハイリスク因子をもつ60歳以上年齢の患者)を対象としたイベント駆動型ランダム二重盲検プラセボ対照試験。1日1回経口セマグルチドによる心血管アウトカムを評価した。

イベント解析までの期間における主要評価項目は、主要かつ有害な心血管イベント(心血管系の原因による死亡、非致死的な心筋梗塞、または非致死的な脳卒中)の最初の発生だった。

試験は、プラセボと比較して80%の過剰心血管リスクを除外するように設計された(一次転帰のハザード比の95%信頼区間の上限について非劣性マージン1.8)。

【結果】

・合計3,183人の患者は、ランダムに経口セマグルチドまたはプラセボに割り当てられた。 患者の平均年齢は66歳だった。2,695人の患者(84.7%)が50歳以上で、心血管疾患または慢性腎臓病を患っていた。

・試験の期間の中央値は15.9ヶ月だった。

・重大な心血管系有害事象は、経口セマグルチド群では1,591人中61人(3.8%)、プラセボ群では1,592人中76人(4.8%)で発生した。

— ハザード比[HR] =0.79, 95%信頼区間[CI]、0.57〜1.11、非劣性 P <0.001

⚫︎主要アウトカム構成要素の結果は以下の通り;

・心血管系の原因による死亡

経口セマグルチド群:1,591人中15人(0.9%)

プラセボ群:1,592人中30人(1.9%)

— HR =0.49, 95%CI 0.27〜0.92

・非致死的な心筋梗塞

経口セマグルチド:1,591人中37人(2.3%)

プラセボ群:1,592人中31人(1.9%)

— HR =1.18, 95%CI 0.73〜1.90

・非致死的な脳卒中

経口セマグルチド群:1,591人のうち12人(0.8%)

プラセボ群:1,592人のうち16人(1.0%)

— HR =0.74, 95%CI 0.35〜1.57

・全死亡

経口セマグルチド群:1,591人中23人(1.4%)

プラセボ群:1,592人中45人(2.8%)

— HR =0.51, 95%CI 0.31〜0.84

・経口セマグルチドまたはプラセボの中止につながる胃腸の有害事象は経口セマグルチドでより一般的だった。

【結論】

2型糖尿病患者を対象とした本試験では、経口セマグルチドの心血管リスクプロファイルはプラセボと比べて劣っていなかった。


【コメント】

アブストのみ。

3-point MACEに有意差はあるが,内訳としては全死亡の低下がメインであると考えられる。

またあくまでプラセボに非劣勢という結果であり、優越性は示せなかったことから、経過観察でも良いのかもしれない。

経口なのは良いよね、でも消化器障害が気になるよね、といったところ。続報に期待。

2型糖尿病患者におけるトルリシティ®️の心血管アウトカムへの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; REWIND trial; Lancet 2019)

Dulaglutide and cardiovascular outcomes in type 2 diabetes (REWIND): a double-blind, randomised placebo-controlled trial

Gerstein HC et al.

Lancet 2019DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)31149-3

PMID: 未

Funding: Eli Lilly and Company.

【背景】

3つの異なるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストは、高糖化ヘモグロビンA(HbA)濃度を伴う心血管ハイリスクの2型糖尿病患者における心血管アウトカムを減少させる。

以前の心血管疾患および広範囲の血糖コントロールの有無にかかわらず、2型糖尿病患者における既存の抗高血糖療法にGLP-1受容体アゴニストであるデュラグルチドを追加した場合の主要かつ有害な心血管イベントに対する効果を評価した。

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カナグル®️使用はGLP-1アナログと比べて骨折リスクを増加させますか?(Ann Intern Med. 2019)

Fracture Risk After Initiation of Use of Canagliflozin: A Cohort Study.

Fralick M, et al.
Ann Intern Med. 2019.

PMID: 30597484

試験の背景

ナトリウムグルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害薬は、尿中への糖排泄を促進するだけでなく、カルシウム、リン酸、およびビタミンD恒常性に影響を与える可能性がある。過去の報告において、カナグル®️(カナグリフロジン)使用により、骨密度の低下および骨折リスク増大の可能性が示唆された。

目的

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アゴニストと比較した、カナグリフロジンの新規使用者における非脊椎骨折リスクを評価すること。

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ビクトーザ®️は心血管イベントを抑制できますか?(Lancet Diabetes & Endocrinology 2018)

Use of liraglutide and risk of major cardiovascular events: a register-based cohort study in Denmark and Sweden

Svanström H et al.

The Lancet Diabetes & Endocrinology 2018

DOI:https://doi.org/10.1016/S2213-8587(18)30320-6

PMID: 未

試験の背景

臨床試験の結果によれば、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストであるリラグルチド(ビクトーザ®️)は、心血管疾患を確立しているか、または心血管リスクが高い2型糖尿病患者の主要な心血管イベントのリスクを有意に低下させる。日常的な臨床診療におけるリラグルチドの心血管効果の評価目的に検討した。

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