【速報】抗インフルエンザウイルス薬 ゾフルーザ錠®︎の薬価収載は3月14日

中医協は 3月7日、A型、B型インフルエンザウイルスに効能効果を持つ、ゾフルーザ錠®︎(バロキサビル マルボキシル)の薬価を了承

薬価は?

10mg1507.5円、

20mg2394.5円だ。

1日薬価は4789円。

薬価収載は314日の予定

(出典:厚生労働省のホームページ)。

用法・用量は?

成人と 12歳以上の小児は 20mg 2

体重 80kg以上の患者には 20mg 4

12歳未満の小児: 40kg以上では 20mg 2

                               2040kg未満では 20mg 1

  1020kg未満では 10mg 1

加算は?

有用性加算II5%)、先駆け審査指定制度加算(10%)が付いた。

 

 

 

zohuru-za

【CQ受け取りましたシリーズ】ラニナビルによるインフルエンザ予防効果はどのくらいですか?

Laninamivir octanoate for post-exposure prophylaxis of influenza in household contacts: a randomized double blind placebo controlled trial.

Kashiwagi S et al.

J Infect Chemother. 2013 Aug;19(4):740-9.

PMID: 23732307

資金提供

第一三共株式会社(イナビル®の製造販売元)

 

利益相反COI or 開示disclosure

S.K, A.W. and H.I. have received consultancies of this trial from Daiichi Sankyo Co., Ltd. S.K. has received lecture fees from GlaxoSmithKline K.K. and Daiichi Sankyo Co., Ltd. A.W. has received research grants from Astellas Pharma Inc, KYORIN Pharmaceutical Co., Ltd., Shionogi & Co., Ltd., Daiichi Sankyo Co.,Ltd., Taisho Pharmaceutical Co., Ltd., Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd., Taiho Pharmaceutical Co., Ltd., TOYAMA CHEMICAL CO., LTD., and Meiji Seika Pharma Co., Ltd.; A.W. has received lecture fees from ABBOTT JAPAN CO., LTD., MSD K.K., Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd., GlaxoSmithKline K.K., Shionogi & Co., Ltd., Daiichi Sankyo Co., Ltd., Taisho Toyama Pharmaceutical Co., Ltd, Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd., Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation, and Bayer Yakuhin, Ltd. H.I. has received research grants and lecture fees from GlaxoSmithKline K.K. and Daiichi Sankyo Co., Ltd. All other authors were from Daiichi Sankyo Co., Ltd.

私的背景

2017年12月のある寒い日、会議後の飲み会の席で同僚から「イナビル®︎のインフルエンザ予防効果ってどのくらいですか?1週間ぐらいですかね?」と唐突に質問された。

「CQ受け取りましたシリーズ」の始まりである。 “【CQ受け取りましたシリーズ】ラニナビルによるインフルエンザ予防効果はどのくらいですか?” の続きを読む

インフルエンザワクチンの効果は年齢で異なりますか?(Vaccine. 2018; Charge)

Influenza vaccine effectiveness in older adults compared with younger adults over five seasons.

Russell K et al.

Vaccine. 2018 Feb 28;36(10):1272-1278.

PMID: 29402578

背景

米国における若年成人と比較し、高齢者(65歳以上)でのインフルエンザウイルスに対するワクチン有効性(vaccine effective: VE)の低下に関しては、有効であるとする報告と、有効性が低いとする報告とが混在しており、一貫性はない。これら観測の一貫性を評価するには、複数の季節にわたる VEの直接比較が必要である。

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【新薬の効果はどのくらい?】バロキサビル(ゾフルーザ®️)

1回飲むだけのインフル新薬、5月発売へ

2月2日の朝日新聞DIGITALで新薬について採り上げられていました。早速、効果を検証してみようと臨床試験の結果を検索したところ以下の文献が見つかりました。残念ながら Abstractのみです。

 

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検査キットがインフルエンザを診断する?いいえ、医師が診断します(厚生労働省ホームページより)

⌘ 背景・疑問

インフルエンザの季節になると、患者さんは必ずと言っていいほど、「インフルエンザの検査をして欲しい」と言います。

なかには「検査してもらえなかったのに薬だけだされた」と、オセルタミビル(タミフル®︎)とアセトアミノフェン(カロナール®︎)が処方され『???』となっている方がいます。

インフルエンザの診断に検査キットは必須なのでしょうか?

 

 

⌘ 結論

本ブログのタイトルの通りです。診断は医師が行います。決して検査キットが決めるのではありません。

 

 

⌘ 根拠

理由は大きく分けて2つありますが今回は、そのうちの1つをご紹介します。

 

▶️厚生労働省のホームページ「政策について」の項にインフルエンザの記載があります。

これによると、医師及び獣医師はインフルエンザ患者と診断した場合、『法第14条第2項の規定による届出を週単位で、翌週の月曜日に届け出なければならない』とされています。

そして届出の基準として以下の記載があります。

 

▶️症状や所見からインフルエンザが疑われ、かつ、表.1のすべてを満たすか、表.1のすべてを満たさなくても表.2を満たすことにより、インフルエンザ患者と診断。

 

表.1:届出のために必要な臨床症状(4つすべてを満たすもの)

突然の発熱
高熱
上気道炎症状
全身倦怠感等の全身症状

 

表.2:届出のために必要な検査所見

検査方法: 迅速診断キットによる病原体の抗原の検出
検査材料:  鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、咽頭拭い液

 

▶️つまり、検査キットは必須ではありません。また上記の4徴候が認められなくとも今後、症状が悪化しインフルエンザの兆候を示しそうな場合、医師はインフルエンザと診断します。

 

▶️いかがでしょうか。少なくとも検査キットが必須でないことは国が示しています。ただ私個人としては「〇〇が言っているから、そのようにしましょう」というのは、あまり好きではありません。もう一つの理由については、今後ブログで紹介していきます。

 

-Evidence never tells you what to do-