【代用のアウトカムですが需要ありますか?】アマリール®️の用量を増やすと血糖低下作用も増強されますか?(Diabetes Care. 1996)

A dose-response study of glimepiride in patients with NIDDM who have previously received sulfonylurea agents. The Glimepiride Protocol #201 Study Group.

Goldberg RB et al.

Diabetes Care. 1996 Aug;19(8):849-56.

PMID: 8842603

研究の目的

2型糖尿病患者におけるアマリール®️(グリメピリドの有効性、安全性および用量反応関係を評価する

研究デザインと方法

21日間のプラセボウォッシュアウト期間の後、304人の患者を次の3群にランダムに割り付けた。いずれも11回投与とした

 ①グリメピリド — 1 mg

 ②グリメピリド — 4 mg

 ③グリメピリド — 8 mg(日本での承認用量は最大6 mg

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ピロリ菌の検査方法にはどんなものがありますか?

ピロリ菌の検査方法には、内視鏡(昔でいうところの胃カメラ。厳密にいうと違う)を使用するものと、使用しないものがある。

 

⌘ 内視鏡を使用した検査方法(侵襲的)
①迅速ウレアーゼ試験
②鏡検法
③培養法

⌘ 内視鏡を使用しない検査方法(非侵襲的)
④抗体測定
⑤尿素呼気試験
⑥便中抗原測定

 

▶️個人的には④と⑤の使用頻度が高いと感じている。患者さんの負担が軽いからかな?と思ったら、尿素呼気検査については感度と特異度が共に 95% 以上あるようなので、これが根拠であると考えられる(→ピロリ菌検査の感度と特異度はどのくらいですか?)。保険の同時算定も可能なようです。

 

▶️各検査の大まかな費用は下記サイトが分かりやすいかも。筆者は薬局勤務なので詳細はわからない。

 

リンク先→ 血液検査でピロリ菌の有無を判定!

検査


▶️ちなみにですが胃カメラと内視鏡は別物です。

▶️内視鏡は、正確には「上部消化器内視鏡検査」と呼ばれ、経口あるいは経鼻で使用されます。現在では、ほぼ全てが内視鏡であると考えられます。なぜなら胃カメラはリアルタイム画像の取得が出来ないからです。

▶️検査中に自身の胃壁を見たことがある人は、間違いなく内視鏡検査です。ただ、胃カメラの方が伝わりやすく、呼びやすいため現在でも内視鏡のことを “胃カメラ” と呼称していると考えられます。気になる方は Wikipediaを参照。

 




 

ピロリ菌除菌後にすぐ検査すると偽陰性となるのはなぜですか?(H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2009-2016)

⌘ 背景

Helicobacter pyloriH. pylori)感染の診断と治療のガイドラインに以下の記載がある。またネット上では偽陰性を生じる薬剤として下記の薬剤が掲載されていた。情報が確からしいものか検証したい。

⌘ 目的

原著論文にあたることで「検査前後の薬剤投与中止 2 週間の根拠」を明らかにする

⌘ 方法

Pubmed での論文検索

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クオリア qualia とは?

クオリア qualia:
個々人が主観的に体験する”質(感じ)”のこと

 

以下、デジタル大辞泉より引用

クオリア(qualia)とは?

▶️感覚的・主観的な経験にもとづく独特の質感。「秋空の青くすがすがしい感じ」「フルート音色のような高く澄んだ感じ」など。感覚質

 

私のクオリアについての捉え方

▶️『科学でいうところの物質は同一であっても、感じ方は十人十色』というのが個人的な解釈。

 

▶️ポリファーマシー polypharmacy や Potentially Inappropriate Medications (PIMs) も、ある人にとっては問題であるが、ある人にとっては何の問題もない。

 

▶️例えば高血圧ガイドライン2014 でいうところの高血圧患者について、ある患者に対しては介入が必要と考える医療者もいれば、逆に不必要と考える者もいる。

 

▶️この差異は血圧という検査値だけでなく、個々の患者の予後を考えているか否かであろう。

 

▶️Qualia はときに言葉よりも大切なものであるが、コトバとは切り離せない。

 

▶️各々の “感じ方” を形にするために、他者へ伝えるための手段としてはコトバが必要であるからだ。

 

 

-Life is what you publish it-

EBMの父 David Lawrence Sackett とは?(JAMA 1992; Charge)

“臨床疫学” という分野を初めて確立した医師。

(画像元:Fred Lum/The Globe and Mail)

 

▶️著書に Clinical Epidemiology や Evidence-based medicine (以下、EBM) がある。

 

▶️EBM を実践したい、そのために理解したいと想う方は原著論文1) を読んでみてはいかがだろうか?

 

▶️偉大なる父の考えに触れ、何か得ることができるかもしれないし、何も得られないかもしれない。

 

▶️Dr. Sackett は2015年5月13日 (享年80) に御逝去されました。

奇しくも筆者の誕生日と同じです。

勝手に EBMとの運命を感じています。

 

参考文献

1) Evidence-Based Medicine Working Group. Evidence-Based Medicine. A new approach to teaching the practice of medicine. JAMA. 1992 ; 268 (17) : 2420-5. [PMID : 1404801]

 

 

-Evidence never tells you what to do-