テレビを見る時間が長いと心血管疾患リスクを増加させるかもしれない?(前向きコホート研究のメタ解析; Am J Cardiol. 2019)

Meta-analysis of the Relation of Television-Viewing Time and Cardiovascular Disease.

Takagi H, et al.

Am J Cardiol. 2019.

PMID: 31586528

【研究の背景】

テレビ(Television, TV)視聴が心血管疾患(Cardiovascular disease, CVD)リスクと関連しているかどうかを判断するために、現在利用可能な前向きコホート研究のメタ分析を実施した。

【方法】

本メタ分析に含める基準として、TV視聴時間とCVDリスク(CVD有病率、CVD発生率、心血管イベント、および心血管死亡率)との関連を調査する前向きコホート研究だった 。

各研究から、CVDリスクの調整済みハザード比(HR)が抽出された。 ランダム効果モデルでは、テレビ視聴時間の二分位、三分位、四分位、および連続値の研究固有の推定値を個別に組み合わせた。

【結果】

・二分位時間のプール分析では、CVDリスクは視聴時間が短い場合よりも長い場合に有意に高いことが示されました(HR =1.28; p = 0.02)。

・三分位時間のメタ分析では、CVDリスクは最も短い三分位(T1)よりも長い方が有意に高かった(HR =1.26; p = 0.0006)が、中間の三分位とT1(p = 0.51)の間に有意差はなかった。

・四分位時間のメタ分析では、CVDリスクは最短四分位よりも長い方が有意に高かった(Q1)(HR =1.32; p = 0.0007)が、2番目に長い四分位とQ1(p = 0.12)、あるいは2番目に短い四分位数とQ1(p = 0.60)の間には有意差はなかった。

・連続時間のメタ分析では、長時間の視聴はCVDリスクの増加と有意に関連していた。

★1時間/日の増分あたりのHR =1.06; p = 0.005

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【結論】

より長いテレビ視聴時間は、より高いCVDリスクと有意に関連している。


【コメント】

アブストのみ。

テレビ視聴時間が長いと心血管リスクが増加するかもしれないとのこと。本メタ解析に組み入れられたのはいずれも前向きコホート研究であるため、あくまで仮説生成的な結果。

個人的には、視聴時間だけでなく、既往歴や服薬状況、体格、地域、食事内容(1日の総カロリー数など)についても調整した方が良いと感じた(もしかしたら調整しているかも)。

もし本当に調整していないとしたら因果の逆転の可能性が高い。またリスク増加はハザード比で1.3弱。正直、誤差じゃないかと思ってます。ノイズに近いような。

まぁ月並みですが適度な運動大事。