若年性心房細動患者における病態進行とアウトカム(Europace. 2018)と心房細動の分類

Atrial fibrillation progression and outcome in patients with young-onset atrial fibrillation.

De With RR et al. Europace. 2018.

PMID: 29518195

本試験の目的

臨床医は若年発症の心房細動(AF)患者に遭遇する機会が増えている。若年発症のAF患者の臨床プロファイル、AF進行およびアウトカムについて検証する。

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心血管疾患を伴う痛風患者に対してフェブリク®️とザイロリック®️はどちらがより安全に使用できますか?(CARES trial; NEJM 2018)

Cardiovascular Safety of Febuxostat or Allopurinol in Patients with Gout

White WB et al. CARES investigators.

NEJM 2018

PMID: 29527974

ClinicalTrials.gov number: NCT01101035.

資金提供Funding

Takeda Development Center Americas

開示Disclosures

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1710895?query=featured_home#article_supplementary_material

私的背景

2017年 11月 15日 FDAからフェブキソスタット(フェブリク®️)についてSafety Alertsが発信された。その後、以下のサイトにあるように2019年2月21日フェブリク®️に枠組み警告がなされた。

FDA adds Boxed Warning for increased risk of death with gout medicine Uloric (febuxostat)

実は新薬としてフェブリク®️が承認された際に FDAから追加試験を実施するよう勧告されていた。日本時間 2018年 3月 12日に最新論文が NEJMに掲載された。早速、批判的吟味してみた。

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Killip分類とは何ですか?(Am J Cardiol. 1967; Charge)

Treatment of myocardial infarction in a coronary care unit. A two year experience with 250 patients.

Killip T 3rd et al.

Am J Cardiol. 1967.

PMID:  6059183

私的背景

論文を読んでいて全く見たことも聞いたこともないワードが出てきた。それが「Killip分類」である(もしかしたら学生時代に教授から教わったかもしれないです。ごめんなさい、教授)。

結局 Killip分類って何よ?

急性心筋梗塞における重症度評価の分類。身体所見を用いるところが特徴的。

クラスⅠ 心不全の兆候なし
クラスⅡ 軽度~中等度の心不全。ラ音聴取領域が全肺野の 50%未満
クラスⅢ 重症心不全。肺水腫。ラ音聴取領域が全肺野の 50%以上
クラスⅣ 心原性ショック

(収縮期血圧が 90 mmHg未満、尿量減少、チアノーゼ、冷たく湿った皮膚、意識障害を伴う)

(表: 急性心筋梗塞における心機能障害の重症度分類)

コメント

 

急性心筋梗塞の患者を対象とした文献によく出てくるようです。ちなみに Killip分類は、日本循環器学会が発行している “急性心不全治療ガイドライン” に記載されています。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




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心房細動を伴うアジア人患者のCHA2DS2-VAScスコア(韓国サンプルコホート研究; Stroke 2017; Charge)

CHA2DS2-VASc Score (Congestive Heart Failure, Hypertension, Age ≥75, Diabetes Mellitus, Prior Stroke or Transient Ischemic Attack, Vascular Disease, Age 65-74, Female) for Stroke in Asian Patients With Atrial Fibrillation: A Korean Nationwide Sample Cohort Study.

Kim TH et al.

Stroke 2017 Jun;48(6):1524-1530.

PMID: 28455320

背景と目的

CHA2DS2-VAScの脳卒中スコア(うっ血性心不全、高血圧、年齢≧75(2点)、糖尿病、前脳卒中または一過性脳虚血発作(2点)、血管疾患、65-74歳、女性)は、大部分のガイドラインで用いられている心房細動(AF)におけるリスク層別化であるが、このスコアの大部分のデータは西洋人で得られている。脳卒中リスクにおける民族・人種差が存在する可能性がある。そこで、AFの脳卒中リスク因子とアジアの韓国AF人口におけるCHA2DS2-VAScスコアの適用について検討した。

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エンパグリフロジンは2型糖尿病患者の心血管イベントを抑制できますか?実はオープンラベルですか?(EMPA-REG OUTCOME: NEJM.2015 Free)

Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes.

Zinman B et al.; EMPA-REG OUTCOME Investigators.

N Engl J Med. 2015 Nov 26;373(22):2117-28.

PMID: 26378978

ClinicalTrials.gov No.: NCT01131676

【資金提供】

ベーリンガー・インゲルハイムBoehringer Ingelheim

イーライ・リリーEli Lilly

 

【利益相反COI or 開示disclosure】

めっちゃある(本文参照)。個人的には “The trial was designed and overseen by a steering committee that included academic investigators and employees of Boehringer Ingelheim.” という部分がかなり気になる。

私的背景

EBM勉強会に参加し本論文を読んだ。その中で気になった点がいくつかあったので再度、批判的吟味しつつ考えをまとめてみる。

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【雑記】ネコ初心にかえる

しょ‐しん【初心】

[名・形動]
 最初に思い立ったときの純真な気持ち。初志。「初心を貫く」「初心に返る」
 物事の習い始めであること。また、そのさま。初学。
「はがきに二句か三句認めあるは…―なる人の必ずする事なり」〈子規・墨汁一滴〉
 物事に慣れていないこと。世慣れていないこと。また、そのさま。うぶ。
「かれは自分の―なことを女に見破られまいとして」〈花袋田舎教師
 仏教で、めて悟りを求める心を発すること。また、その人。

以上、デジタル大辞泉より引用

私的背景

エピペン注射液の品薄が続いている。安定供給できるようになるのは 2018年4月以降らしい。

ある日、いつも薬局を利用してくれている子供のお母さまから電話があり「手持ちのエピペンの期限が2月できれてしまう。新しいものを貰おうとしたけど、病院の近くの薬局には在庫がないみたい。品薄が続いているようだけど、何とかならないでしょうか」との相談をうけた。

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【CQ受け取りましたシリーズ】ハイリスク高血圧患者における血圧コントロールのファースト・ラインは利尿剤?(ALLHAT trial; JAMA 2002; Free)

Major Outcomes in High-Risk Hypertensive Patients Randomized to Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Calcium Channel Blocker vs DiureticThe Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial (ALLHAT)

The ALLHAT officers and coordinators for the ALLHAT collaborative Research Group.

JAMA. 2002 Dec 18;288(23):2981-97.

PMID: 12479763

財務開示Financial Disclosures

→本文 pp.2994参照

私的背景

高血圧ガイドライン2014では Ca拮抗薬、ACE-I/ARB、利尿薬での治療開始が推奨されている。一方、2009年には α遮断薬、2014年には β遮断薬が高血圧ガイドラインの推奨から外された。そのきっかけとなったのが ALLHAT trialおよび LIFE trialである。

SNSで質問をいただいたので ALLHAT trialを改めて読んでみた。質問内容は以下 5点。

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【速報】抗インフルエンザウイルス薬 ゾフルーザ錠®︎の薬価収載は3月14日

中医協は 3月7日、A型、B型インフルエンザウイルスに効能効果を持つ、ゾフルーザ錠®︎(バロキサビル マルボキシル)の薬価を了承

薬価は?

10mg1507.5円、

20mg2394.5円だ。

1日薬価は4789円。

薬価収載は314日の予定

(出典:厚生労働省のホームページ)。

用法・用量は?

成人と 12歳以上の小児は 20mg 2

体重 80kg以上の患者には 20mg 4

12歳未満の小児: 40kg以上では 20mg 2

                               2040kg未満では 20mg 1

  1020kg未満では 10mg 1

加算は?

有用性加算II5%)、先駆け審査指定制度加算(10%)が付いた。

 

 

 

zohuru-za

日本人2型糖尿病患者における低用量アスピリンの使用はアテローム性動脈硬化症の初発を予防できますか?(JAMA 2008: JPAD trial; Free)

Low-dose aspirin for primary prevention of atherosclerotic events in patients with type 2 diabetes: a randomized controlled trial.

PMID: 18997198

ClinicalTrials.gov No: NCT00110448

改訂あり:テーブル内の数値に誤りがあり、2017年2月までに本文修正が 2回あったようです。

背景

糖尿病は心血管イベントの強力な危険因子である。Framingham Heart Study において、糖尿病は男女それぞれ 1.5と 1.8の冠動脈疾患のオッズ比と関連し、男性と女性の脳卒中の相対リスクはそれぞれ 1.4と 1.7であると報告されている。 糖尿病患者は、健常人よりも心血管イベントを発症するリスクが 2〜4倍高いことも報告されている。
   過去の報告では、心血管イベントの二次予防戦略としてアスピリン療法が確立されており、研究成果がいくつか報告されている。また臨床ガイドラインでは、冠状動脈疾患の危険因子を有するヒトは、一次予防および二次予防のためにアスピリンを投与することが推奨されている。

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【CQ受け取りましたシリーズ】ラニナビルによるインフルエンザ予防効果はどのくらいですか?

Laninamivir octanoate for post-exposure prophylaxis of influenza in household contacts: a randomized double blind placebo controlled trial.

Kashiwagi S et al.

J Infect Chemother. 2013 Aug;19(4):740-9.

PMID: 23732307

資金提供

第一三共株式会社(イナビル®の製造販売元)

 

利益相反COI or 開示disclosure

S.K, A.W. and H.I. have received consultancies of this trial from Daiichi Sankyo Co., Ltd. S.K. has received lecture fees from GlaxoSmithKline K.K. and Daiichi Sankyo Co., Ltd. A.W. has received research grants from Astellas Pharma Inc, KYORIN Pharmaceutical Co., Ltd., Shionogi & Co., Ltd., Daiichi Sankyo Co.,Ltd., Taisho Pharmaceutical Co., Ltd., Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd., Taiho Pharmaceutical Co., Ltd., TOYAMA CHEMICAL CO., LTD., and Meiji Seika Pharma Co., Ltd.; A.W. has received lecture fees from ABBOTT JAPAN CO., LTD., MSD K.K., Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd., GlaxoSmithKline K.K., Shionogi & Co., Ltd., Daiichi Sankyo Co., Ltd., Taisho Toyama Pharmaceutical Co., Ltd, Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd., Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation, and Bayer Yakuhin, Ltd. H.I. has received research grants and lecture fees from GlaxoSmithKline K.K. and Daiichi Sankyo Co., Ltd. All other authors were from Daiichi Sankyo Co., Ltd.

私的背景

2017年12月のある寒い日、会議後の飲み会の席で同僚から「イナビル®︎のインフルエンザ予防効果ってどのくらいですか?1週間ぐらいですかね?」と唐突に質問された。

「CQ受け取りましたシリーズ」の始まりである。 “【CQ受け取りましたシリーズ】ラニナビルによるインフルエンザ予防効果はどのくらいですか?” の続きを読む