メトグルコ®️またはライフスタイル介入は2型糖尿病発症を予防できますか?(RCT; DPP試験; NEJM 2002)

Reduction in the incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or metformin.

Randomized controlled trial

Knowler WC, et al.
N Engl J Med. 2002.
PMID: 11832527

【背景】

2型糖尿病は、米国の成人の約8%が罹患している。いくつかの危険因子(空腹時および経口ブドウ糖負荷後の血漿中グルコース濃度の上昇、過体重、座りがちな生活習慣)は潜在的に可逆的である。

本研究では、生活習慣介入プログラムまたはメトホルミンの投与でこれらの要因を修正すると、糖尿病の発症を予防または遅らせると仮定し、実施した。

【方法】

空腹時血糖値および負荷後血漿グルコース濃度が上昇した3,234人の非糖尿病患者(耐糖能異常あり)を、ランダムに3群に割り付けた。

・プラセボ群

・メトホルミン投与群(1日2回 850 mg×2錠)

・生活習慣改善プログラム群(少なくとも7%の体重減少および週に150分の身体活動)

参加者の平均年齢は51歳、平均体重指標(BMI)は34.0であった。 68%が女性で、45%が少数派のメンバーだった。

【結果】

平均追跡期間は2.8年。糖尿病の発生率は、プラセボ群、メトホルミン群、ライフスタイル群で、それぞれ100人年あたり11.0、7.8、および4.8症例だった。

ライフスタイルの介入は、プラセボと比較して、発生率を58%(95%信頼区間 48〜66パ%)、メトホルミン群では31%(17〜43%)減少させた。

ライフスタイルの介入はメトホルミンよりも有意に効果的だった。

3年間で1例の糖尿病を予防するには、6.9人がライフスタイル介入プログラムに参加し、13.9人がメトホルミンを投与する必要があった。

【結論】

生活習慣の変化あるいはメトホルミンによる治療は、どちらも高リスク患者における糖尿病の発生率を減少させた。ライフスタイルの介入はメトホルミンよりも、より効果的だった。


【コメント】

アブストのみ。

糖尿病予備軍である耐糖能異常患者において、メトホルミン1,700mgあるいは生活改善プログラムは、プラセボに比べて糖尿病発症リスクを低下させた。

NNTは、ライフスタイル介入で7人、メトホルミン群で14人。

いわゆる糖尿病前段階においてですが、やはりメトホルミンと生活改善が効果高そう。

ちなみに海外では850mg錠の他に、500、750、1,000mgがあるようです。しかも除法製剤が主流。あとは500mg/5mLの記載もあるので注射ですかね。1日の最大用量は2,550mgと、日本よりも300mg多い。

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