持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)に迷走神経刺激は有効ですか?(J Neurol. 2018.)

Non-invasive vagus nerve stimulation significantly improves quality of life in patients with persistent postural-perceptual dizziness.

Randomized controlled trial

Eren OE, et al.
J Neurol. 2018.

PMID: 29785522

試験背景

持続性知覚性体位誘発めまい(PPPD)は、慢性前庭障害の最も一般的な原因の1つであり、罹患患者の大部分が標準治療(すなわち、薬物療法、行動心理療法)に対して有意な改善を示さない。

PPPD患者は、不安障害および鬱病との有意な併存症を有することが示されています。

さらに、これらの患者は自律神経系の活性化を示し、悪心、心拍数の上昇、および発汗などの症状をもたらす。

試験の目的

共存症と自律神経系の活性化に基づいて、非侵襲的迷走神経刺激(nVNS)がこれらの患者の治療法の選択肢になるかどうかという疑問に取り組みました。

方法

本前向き研究では、治療抵抗性(標準治療)のPPPD患者にnVNSを適用した。刺激プロトコルは群発性頭痛患者における以前の研究と同様であり、めまいの増悪または急性発作の間の刺激からなるが、予防的処置として朝と夕方の規則的な刺激も含む。

試験結果

nVNS群において、非侵襲性迷走神経刺激が、EQ-5D-3Lによって測定された生活の質(p = 0.04)およびHADS-Dによって測定された鬱病(p = 0.002)を有意に改善した。

ただし、年齢と性別をマッチさせたグループでは標準治療(SOC)を受けていない。

さらにプール解析(SOC群でもさらに4週間の刺激を行った)では、より深刻なめまい発作/増悪が減少した(p = 0.04)。

またポストログラフィによって測定された体位の合計揺れ経路の減少(p = 0.02)が認められ、さらに刺激後には不安感がより少ない傾向(p = 0.008)を示した。

結論

これらのデータは、短期間のnVNSが難治性PPPDを有する患者における安全で有望な治療選択肢であることを示唆している。


コメント

アブストのみ。めまい症状で苦しむ患者さんによくお会いしますがなかなか改善しないと聞くことが多いです。

めまいの原因は多岐にわたりますが、重症で緊急性の高い疾患は病院での検査で除外されている可能性が高いです。

薬局薬剤師として何かできることはないかと探していたところ本疾患概念をみつけました。迷走神経刺激って行える施設少なそう。

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