ステロイドを使用した方が良い川崎病患者の特徴は?

Corticosteroid pulse combination therapy for refractory Kawasaki disease: a randomized trial.

Ogata S, et al.

Pediatrics. 2012.

PMID: 22144699

研究の目的

難治性の川崎病(KD)を有すると予測される患者の初期治療のために、メチルプレドニゾロン静脈内投与+静脈内免疫グロブリン(IVIG)併用療法(IVMP + IVIG)の臨床的有効性および安全性を試験した。

方法

北里大学において治療中のKD患者122人が対象だった Egamiスコアを用いて難治性KDを診断時に予測し、IVMP + IVIGまたはIVIG単独のいずれかを受けるようにランダムに振り分けた。

Egamiスコアは、患者の年齢、病気の日数、血小板数、C反応性タンパク質、およびアラニンアミノトランスフェラーゼレベル(カットオフ:3ポイント以上; 感度78 および 特異度76)を用いて治療前の難治性KD患者を予測するために使用された。

Table 1. 本文より引用)

z score: 冠動脈病変については、左主幹冠動脈(LMT)、近位左前下行枝(LAD)、および右冠動脈(RCA)のzスコアに基づいて診断された。

結果

Egamiスコアに基づいて、48人の患者(39.3%)が難治性KDを有すると予測された。予測されたIVIG応答者(n = 74)は標準治療を受けた。

難治性KD患者48人を、IVIG群(n = 26)またはIVMP + IVIG群(n = 22)にランダムに割り当てた。

IVMP + IVIG群の22人のうち19人(86.4%)は、IVIG群の26人のうち6人(23.1%)と比較して、迅速な解熱を示した。

1ヶ月時におけるzスコア2.5以上の患者数は、IVIG群ではIVMP + IVIG群より有意に高かった。

どちらの治療群でも重篤な有害事象は認められなかった。

結論

IVMP + IVIG療法が難治性であると予測されるKD患者に対して安全かつ有効であることを実証した。


RobotReviewerによるバイアスチェック

コメント

アブストのみ。

川崎病の治療において、IVIGに加えて「ステロイドパルス療法をした方が良い」という根拠となった論文。

日本発のランダム化比較試験。完全なブラインドではないようですね。

本論文の結果によると、Egamiスコアが3ポイント以上の患者は,難治性である確率が高く,難治性である場合はIVIG+メチルプレドニゾロンを使用した方が予後は良さそう.どうにかして冠動脈病変を小さく,あるいは少なくしたいところですもんね。

ただ本試験は規模が小さく,患者は日本の1施設のみが対象である点を試験の限界として覚えておいた方が良さそう。

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