川崎病に対するアスピリン用量はどのくらい必要ですか?(Arthritis Care Res (Hoboken). 2018.)

Aspirin Dose in Kawasaki Disease: The Ongoing Battle.

Dhanrajani A, et al.
Arthritis Care Res (Hoboken). 2018.

PMID: 29287309

目的

川崎病(KD)は、冠動脈瘤をもたらす小児の急性血管炎である。 2 mg/kg静脈内免疫グロブリン(intravenous immunoglobulin: IVIG)の単回注射によるKDの治療は十分に確立されているが、アセチルサリチル酸(acetylsalicylic acid: ASA)の投与量は議論の余地がある。本試験の目的は、ASAの2用量間でIVIG耐性発生率の差を検討することだった。第2の目的は、入院期間と冠動脈動脈瘤の発生率を比較することだった。

方法

カナダの2施設からのKD患者チャートをレビューし、ASA用量がIVIG耐性に及ぼす影響を評価した(IVIG再投与と定義された)。どちらの施設も標準IVIG投与を使用したが、施設1では低用量ASA(3〜5 mg/kg/日)を診断時に使用し、施設2は初期から高用量ASA(80〜100 mg/kg/日)を使用した。

結果

両施設間のベースライン特性に有意差はなかった。施設1において低用量ASAで治療した患者122人のうちの28人(23%)、施設2において高用量ASAで処置した患者127人のうち11人(8.7%)で、IVIGによる再治療が必要であった(P =0.003)。

交絡因子を調整した後、低用量ASAはIVIG耐性のより高いオッズと関連していた(OR =3.2 [95%信頼区間CI 1.1〜9.1])。

入院期間の平均は、それぞれ4.1日および4.7日であった(P = 0.37)。

冠動脈瘤は、施設1において117人中2人、施設2では125人中6人に認められた(P = 0.28)。

結論

低用量ASAは高用量ASAと比較してIVIG再治療がオッズ比で3倍高かったが、入院期間または冠動脈瘤の発生率に有意差はなかった。


コメント

アブストのみ。

川崎病に対してアスピリン使用(経口)は高用量が適正使用なのかもしれない。試験の限界としては、カナダの2施設、各群100例程度、ITT解析ではない、といったところでしょうか。

ただ免疫グロブリンの再治療(点滴)になるとコストだけでなく、患者や患者家族への心身の負担が増えてしまうと思うので、個人的には避けたいところ。

高用量アスピリンで何とかなるなら使用すると思う。

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