川崎病患者への免疫グロブリン投与は早い方が良いですか?(Postgrad Med. 2018)

Delayed intravenous immunoglobulin treatment increased the risk of coronary artery lesions in children with Kawasaki disease at different status.

Qui H et al.

Postgrad Med. 2018 May;130(4):442-447. doi: 10.1080/00325481.2018.1468712. Epub 2018 May 10.

PMID: 29745742

目的

川崎病(Kawasaki disease: KD)は重篤な合併症、特に冠動脈病変(coronary artery lesions: CALs)の発症を伴う全身性血管炎である。

本研究の目的は、異なるKD状態における発病後10日を超える免疫グロブリン静脈内投与(IVIG)治療とCALs発症・増悪リスクを同定することであり、また治療の遅延とCALsとの潜在的関連モデレーターを探索することであった。

方法

KD患者の医療記録を遡及的にレビューした。試験患者を2つの群に分けた(KD発症後10日以内にIVIG治療を開始した従来治療群と、発症後10日を超えてから治療を開始した治療遅延群)。

IVIG治療を10日以上受けた患者のCALsの人口統計学的特性、臨床データ、および分析されたリスク因子を比較し、異なるKD状態がCALsに対するIVIG治療の遅延の影響を修正したかどうかを決定した。

結果

IVIG治療遅延群ではCALsを発症しやすく、不完全KDの割合は従来治療群に比べて高かった。またIVIG治療遅延群では、12ヵ月未満または61ヵ月超の小児の割合が高かった。さらにBMIが高く、診断前にステロイドを受ける可能性が高かった。

IVIG治療遅延は、CALs発症の独立した危険因子であった(調整後OR =2.90, 95%CI 1.42〜5.91)。

C反応性タンパク質(CRP, > 79 mg/L)および赤血球沈降速度(赤沈 or ESR, > 34 mm/h)において、より高値を呈した治療遅延群の小児では、CALsを発症するリスクが最も高かった(CRP高値 OR =5.68, 95%CI 1.17〜27.59; 赤沈 OR = 4.11, 95%CI:1.62〜10.46)。

結論

IVIG治療は、CALs発症の独立したリスク要因であった。より高いレベルのCRPおよびESR(CRP > 79 mg/L、ESR > 34 mm/ h)を有するIVIG治療遅延群の小児は、CALsを発症する可能性が最も高かった。


コメント

アブストのみ。

川崎病においては、早期発見・早期治療が良さそうですね。

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