血糖降下薬による認知症リスクはどのくらいか?(BMJ 2018)

Impact of pharmacological treatment of diabetes mellitus on dementia risk: systematic review and meta-analysis

Jacqueline M McMillan et al.

BMJ 2018

http://dx.doi.org/10.1136/bmjdrc-2018-000563

背景

糖尿病(DM)治療と認知症との関連性はよく理解されていない。

目的

糖尿病治療、低血糖、および認知症との関連性を調査する。

研究デザインと方法

糖尿病に対する薬物治療と認知症発症あるいは認知障害の進行について系統的レビューとメタアナリシスを行った。

Ovid MEDLINE、Embase、Cochrane Central Registry of Controlled TrialおよびPsychINFOを2017年10月18日から検索した。

Cross-sectional、症例対照、コホート、およびランダム化対照研究を含めた。本研究はPROSPERO(ID CRD42017077953)に登録された。

結果

37の研究を体系的なレビューに、13の研究をメタ分析に加えた。 10件の研究では、血糖降下薬を、無治療と比較して、または以前の治療に対するアドオン療法と比較検討していた。

血糖降下薬による治療は、一般的に認知症発症リスクと関連していなかった(リスク比(RR)1.01; 95%CI 0.93〜1.10)。

しかしながら、薬剤クラス間では認知症リスクに対して差異があり、なかでもインスリン療法にリスク増加(RR 1.21; 95%CI 1.06〜1.39)が見出されたが、チアゾリジンジオン曝露ではリスク低下が認められた(RR 0.71; 95%CI 0.55〜0.93)。

重度の低血糖エピソードは、認知症リスク増加を伴った(RR 1.77; 95%CI 1.35〜2.33)。ほとんどの研究では、DM期間または重症度を考慮していなかった。

結論と試験の限界

糖尿病治療と認知症との関連は、潜在的低血糖リスクによって媒介される薬物クラスによって異なる。 DM持続時間および/または重症度を考慮していないのは、利用可能なエビデンスベースの大きな制限です。


コメント

アブストのみ。

本研究はランダム化比較試験以外も含めているため,因果の逆転を否定しきれない。

とは言え,インスリン使用が(この表現はあまり好きではないが)血糖スパイクを引き起こし,これによる血管内皮機能の低下や心血管イベント増加が過去に報告されていることを考慮すると,インスリンの使用は対象者を絞り短期間でとどめたいところ。

チアゾリジンジオンは意外だった。

“血糖降下薬による認知症リスクはどのくらいか?(BMJ 2018)” への1件の返信

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