心血管疾患を伴う高尿酸血症患者におけるウリアデック®️(トピロリック®️)vs. フェブリク®️(TROFEO Trial; Circ J. 2017)

Cross-Over Trial of Febuxostat and Topiroxostat for Hyperuricemia With Cardiovascular Disease (TROFEO Trial).

Sezai A et al.

Circ J. 2017 Oct 25;81(11):1707-1712. doi: 10.1253/circj.CJ-17-0438. Epub 2017 Jun 9.

PMID: 28603225

試験の背景

フェブキソスタット(フェブリク®️)がアロプリノール(ザイロリック®️)よりも高尿酸血症に対してより有効であると報告された。しかし、高尿酸血症に対するトピロキソスタット(トピロリック®️、ウリアデック®️;フェブキソスタット同様にキサンチンオキシダーゼレダクターゼ阻害剤)の有効性は不明である。

方法

血清尿酸(serum-Uric Acid: s-UA)が6 mg/dL以下で制御されている心血管疾患および高尿酸血症患者を対象とした。55人の患者を無作為にフェブキソスタットまたはとピロキソスタットのいずれかを6ヶ月間投与し、その後6ヶ月間、薬物を切り替えた(Cross-Over Trial)。

主要エンドポイントはs-UA。副次エンドポイントは、血清クレアチニン、推定糸球体濾過率、尿アルブミン、シスタチン-C、酸化低密度リポタンパク質、エイコサペンタエン酸/アラキドン酸比、脂質バイオマーカー、高感度C反応性タンパク質およびB型ナトリウム利尿タンパク質。

結果

s-UAレベルは両薬剤で同様だったが、トピロキソスタット群の方がより多くの用量漸増を必要とした。両群間に腎機能、炎症性および脂質マーカーに差はなかった。酸化ストレスのバイオマーカーは、投与後3ヶ月の時点においてフェブキソスタットで有意に低かった。

Figure 2. 本文より引用

結論

フェブキソスタットは、トピロキソスタットに比べ、より顕著で迅速なs-UAの減少を引き起こした。投与3ヶ月後における抗酸化効果は、フェブキソスタットの方がトピロキソスタットよりも優れていた。

投与6ヶ月後における腎保護効果および抗炎症効果は、両薬剤間で同様だった。したがって、心血管疾患を有する高尿酸血症患者に対して両薬剤は同様に有効であった。

KEYWORDS

Febuxostat; Hyperuricemia; Topiroxostat


コメント

アブストのみ。

ある患者において、フェブリク®️からトピロリック®️に切り替わった。尿酸値をはじめ他の検査値は変化ないため、薬剤の変更理由が知りたくなり論文を検索した。

 

本論文では代用のアウトカムのみの検討。血清尿酸値に差はなかった(ちなみにGFRも変化なし)。抗酸化作用についてはフェブリク®️の方が効果的だった。

コストについては以下の通り。フェブリク®️の用法は1日1回、トピロリック®️は1日2回、ザイロリック®️は1日2〜3回。ジェネリック医薬品の存在するザイロリックが最も低コスト。

薬剤名 薬価(円)
フェブリク錠 10 mg 31.7
フェブリク錠 20 mg 57.7
フェブリク錠 40 mg 108.7
トピロリック錠 20 mg 19.6
トピロリック錠 40 mg 36.4
トピロリック錠 60 mg 52.8
ザイロリック錠 50 mg* 11.6
ザイロリック錠 100 mg*  21.5

*ジェネリック医薬品あり。アロプリノール錠 50 mgは最安が3.5、100 mgは7.7

表 1. 尿酸合成阻害薬の薬価(2018年11月現在)

 

試験の限界としては、Cross-Overで各薬剤について6ヶ月ずつ実施しているが心血管イベントの検討期間としては些か短いと思われる。また対象患者は55人と小規模であり、試験実施機関はSekino Hospitalのみ(Single Centre)である点は前提に置いときたい。

薬剤の変更理由については結局わからなかった。続報を待ちたい。

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