難聴を有する小児への経口ステロイドの効果はどのくらいですか?(Health Technol Assess. 2018)

Oral steroids for hearing loss associated with otitis media with effusion in children aged 2-8 years: the OSTRICH RCT.

Francis NA, et al.
Health Technol Assess. 2018.

PMID: 30407151

背景

滲出性中耳炎(OME)に伴う難聴を有する小児は、外科的介入、補聴器または注意深い経過観察によって管理される。安全で、安価で、効果的な医療処置は、治療の選択肢を強化するだろう。小規模かつ不充分なデザインで実施された試験では、経口ステロイドによる短期的な利益が見出されている。

目的

本試験の目的は、持続性OME症状、両側OMEおよび聴力検査で聴力損失を指摘された小児における7日間の経口ステロイドの臨床効果および費用効果を決定することだった(5週間の聴力検査を実施)。

デザイン

二重盲検、個別ランダム化、プラセボ対照試験。

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ステロイドを使用した方が良い川崎病患者の特徴は?

Corticosteroid pulse combination therapy for refractory Kawasaki disease: a randomized trial.

Ogata S, et al.

Pediatrics. 2012.

PMID: 22144699

研究の目的

難治性の川崎病(KD)を有すると予測される患者の初期治療のために、メチルプレドニゾロン静脈内投与+静脈内免疫グロブリン(IVIG)併用療法(IVMP + IVIG)の臨床的有効性および安全性を試験した。

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川崎病に対するアスピリン用量はどのくらい必要ですか?(Arthritis Care Res (Hoboken). 2018.)

Aspirin Dose in Kawasaki Disease: The Ongoing Battle.

Dhanrajani A, et al.
Arthritis Care Res (Hoboken). 2018.

PMID: 29287309

目的

川崎病(KD)は、冠動脈瘤をもたらす小児の急性血管炎である。 2 mg/kg静脈内免疫グロブリン(intravenous immunoglobulin: IVIG)の単回注射によるKDの治療は十分に確立されているが、アセチルサリチル酸(acetylsalicylic acid: ASA)の投与量は議論の余地がある。本試験の目的は、ASAの2用量間でIVIG耐性発生率の差を検討することだった。第2の目的は、入院期間と冠動脈動脈瘤の発生率を比較することだった。

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川崎病患者への免疫グロブリン投与は早い方が良いですか?(Postgrad Med. 2018)

Delayed intravenous immunoglobulin treatment increased the risk of coronary artery lesions in children with Kawasaki disease at different status.

Qui H et al.

Postgrad Med. 2018 May;130(4):442-447. doi: 10.1080/00325481.2018.1468712. Epub 2018 May 10.

PMID: 29745742

目的

川崎病(Kawasaki disease: KD)は重篤な合併症、特に冠動脈病変(coronary artery lesions: CALs)の発症を伴う全身性血管炎である。

本研究の目的は、異なるKD状態における発病後10日を超える免疫グロブリン静脈内投与(IVIG)治療とCALs発症・増悪リスクを同定することであり、また治療の遅延とCALsとの潜在的関連モデレーターを探索することであった。

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北アメリカにおける川崎病発症率の推移はどのくらいですか?(Pediatr Infect Dis J. 2018)

Spatiotemporal Analysis and Epidemiology of Kawasaki Disease in Western New York: A Sixteen Year Review of Cases Presenting to a Single Tertiary Care Center.

Chang A et al.

Pediatr Infect Dis J. 2018 Nov 9. doi: 10.1097/INF.0000000000002239. [Epub ahead of print]
PMID: 30418354

研究の背景

川崎病(KD)は、先進国の子供の後天性心疾患の主要な原因の1つです。疫学的エビデンスは、KDが感染性因子に関連していることを示唆している。しかし依然として原因は不明のままです。

日本のKD年間発生率は着実に増加していますが、北米のKD症例の長期データベースはほとんど見直されていません。

方法

北アメリカの代表的な集団における症例の時間的および地理的クラスタリングを用いて発生率を研究するために、16年間にわたる地元の症例の疫学を再検討した。

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高齢者における心血管健康レベルと認知症との関係性はどのくらいですか?(JAMA 2018)

Association of Cardiovascular Health Level in Older Age With Cognitive Decline and Incident Dementia.

Samieri C, et al.

JAMA. 2018 Aug 21;320(7):657-664. doi: 10.1001/jama.2018.11499.

PMID: 30140876

研究の重要性

心血管の健康レベルと認知症リスクとの関係についての証拠は限られている。

目的

米国心臓協会(AHA)の7項目ツールを用いて定義された心血管の健康レベルと、高齢者における認知症および認知機能低下リスクとの関連性を調べること。

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血糖降下薬による認知症リスクはどのくらいか?(BMJ 2018)

Impact of pharmacological treatment of diabetes mellitus on dementia risk: systematic review and meta-analysis

Jacqueline M McMillan et al.

BMJ 2018

http://dx.doi.org/10.1136/bmjdrc-2018-000563

背景

糖尿病(DM)治療と認知症との関連性はよく理解されていない。

目的

糖尿病治療、低血糖、および認知症との関連性を調査する。

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血圧はしっかり下げた方が良いですか?(Journal of Hypertension 2018; SPRINT trial 二次解析)

Impact of cumulative SBP and serious adverse events on efficacy of intensive blood pressure treatment

a randomized clinical trial

Rueda-Ochoa, Oscar L. set al.

Journal of Hypertension: November 15, 2018 – Volume Publish Ahead of Print – Issue – p 
doi: 10.1097/HJH.0000000000002001

背景

集中的な血圧降下が年々注目されている。加えて、ベースライン血圧の上昇、累積SBP、visit-to-visit variability(来院毎の血圧変動制を標準偏差で捉えたもの)、および治療誘発性重篤有害事象(SAE)は、経時的な治療有効性に影響を与える可能性がある。本試験の目的は、収縮期血圧介入試験(SPRINT)集団における集中型高血圧治療に対する累積SBPおよびSAEの影響を評価することであった。

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【読書レビュー】新世界 著:西野亮廣

新世界とはオンラインサロンなのか?

本書の特徴

本書の一番の特徴は『問いかけるような語り』だと思います.著者の今までの作品には無かったように思います.

この語りの所為なのか,場面ごとの情景が想像しやすかったです.特に まえがきと1章については,読んでいて少し目頭と胸が熱くなりました.西野さんの背景の一部を知ることが出来ると思います.

本書に記載されていますが,こういった情景,想いを受け取れるような演出は,女性の意見を取り入れた結果なのかもしれません.とにかく夢中で読んでしまいました.

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新薬シベクトロ®️によるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌への効果はどのくらいですか?(vs. ザイボックス®️;J Infect Chemother. 2018.)

Efficacy, safety and pharmacokinetics of tedizolid versus linezolid in patients with skin and soft tissue infections in Japan – Results of a randomised, multicentre phase 3 study.

Randomized controlled trial

Mikamo H, et al.
J Infect Chemother. 2018.

PMID: 29530544

目的

テジゾリド200mg(1日1回・7日間治療)とリネゾリド600mg(1日2回・7〜14日間治療)の有効性と安全性を比較するために、オープンラベル・ランダム化(2:1の比率)第3相試験を実施した。

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