痛風患者におけるアロプリノール使用は腎機能に影響しますか?(JAMA Intern Med 2018)

Association of Chronic Kidney Disease With Allopurinol Use in Gout Treatment.

Vargas-Santos AB et al.

JAMA Intern Med. 2018 Oct 8. doi: 10.1001/jamainternmed.2018.4463. [Epub ahead of print]

PMID: 30304329

研究の重要性

臨床医は、腎機能が低下したときに痛風患者におけるアロプリノール使用についてしばしば慎重である。

研究の目的

痛風患者におけるアロプリノール使用と慢性腎疾患ステージ3以上のリスクとの関連性を評価する。

PPatient):

新規に痛風と診断された1889歳の成人患者

除外:試験開始時に慢性腎障害ステージ3以上の患者、痛風と診断される前に尿酸降下薬を使用していた患者

EExposure):

アロプリノール治療開始(≧300 mg/日)

4,760名(男性3,975、女性785

CComparison):

アロプリノール以外の治療

4,760名(男性3,971、女性789

OOutcome):

ステージ3以上の慢性腎疾患の発症

TType):

時間層別傾向スコアマッチ

集団ベースの前向きコホート

Cox比例ハザード回帰

SSetting):

イギリスの一般開業医の電子健康記録データベースであるthe Health Improvement NetworkTHIN)を利用

平均追跡期間:E群は5年、C群は4


COI開示(Conflict of Interest Disclosures):

Vargas-Santos博士は講演料(USD <1000.00)を受け取り、Grünenthalから国際医療イベントを支援しています。 その他の開示は報告されていない。

Funding / Support

CientíficoeTecnológicoCNPqConselho Nacional de Desenvolvimentoからのフェローシップ資金

国立衛生研究所の助成金P60AR47785およびK24AR070892


結果

アロプリノール群4,760例のうち579例、非アロプリノール群4,760例のうち623例が慢性腎疾患ステージ3以上を発症し、平均追跡期間は5および4年、平均年齢57歳、両群の平均体重指数(Body Mass Index:BMI)を30とした。

300 mg/dのアロプリノール使用は、ステージ3以上の慢性腎疾患発症リスクがハザード比(hazard ratio:HR)0.87(95%CI 0.77〜0.97)であり、アロプリノール非使用者と比較してリスクが低いことと関連していた。

300 mg/d未満のアロプリノール開始は、腎機能低下と関連していなかった(HR =1.00; 95%CI 0.91〜1.09)。


コメント

私の周りでは、アロプリノール100200 mg/dの使用が多いようです。300 mg/dの患者さんには時々会うぐらいですね。

痛風と診断された患者では、アロプリノール300 mg/dで治療を開始した方が良いかもしれないとのことですが、痛風発作を回避するために低用量から治療を開始するのが一般的であると認識していました。

またアロプリノールは皮疹に注意したいところですね。先日発表された論文(PMID: 30083702)で、皮疹が起きやすい遺伝子について検討されていました。遺伝子検査を実施することで重大な皮膚疾患(Stevens-Johnson syndrome等)の発症を回避できるとのこと。とはいえ現在のところ、日常診療で遺伝子検査まですることはないでしょうね。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




👇 ポチッていただけますと喜びます。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です