糖尿病既往のない慢性腎障害患者における低タンパク食の効果はどのくらいですか?(CDSR 2009)

Low protein diets for chronic kidney disease in non diabetic adults.

Fouque D et al.

Cochrane Database Syst Rev. 2009 Jul 8;(3):CD001892. doi: 10.1002/14651858.CD001892.pub3.

PMID: 19588328

研究の目的

低タンパク食摂取は透析導入を遅延できるか。

PPatient):

糖尿病既往のない中等度~重度の慢性腎障害患者2000例

(少なくとも診断から1年以上経過している患者)

I(Intervention):

タンパク質0.3~0.6 g/kg/日あるいは0.6 g/kg/日 — 1002例

CComparison):

0.6 g/kg/日を超えるタンパク質の摂取 — 998例

OOutcome):

腎臓死

腎臓死の定義は以下の2つ
1. 何らかの原因によるフォローアップ期間中の死亡
2. フォローアップ中に血液透析または腹膜透析を開始する必要がある場合

TType):

効果・予防

システマティックレビュー&メタアナリシス

(ランダム化比較試験10研究の結果が統合された)

SSetting):

個々の研究を参照

文献検索は次の通り;Cochrane Renal Group studies register, the Cochrane Central Register of Controlled studies, MEDLINE, and EMBASE. Congress abstracts (American Society of Nephrology since 1990, European Dialysis Transplant Association since 1985, International Society of Nephrology since 1987). Direct contacts with investigators.


COI開示(Conflict of Interest Disclosures):

なし

Funding:

なし


結果

40以上の研究から10研究が特定された。合計2000人が解析され、1002人が低タンパク質摂取を受け、998人が高タンパク質摂取を受けた。

281名の腎臓死が記録され、低蛋白食餌群で113名、高蛋白食餌群で168名(RR 0.68, 95%CI 0.55〜0.84, P = 0.0002)であった。


コメント

CER =0.1683、EER =0.1128、RR =0.68、RRR =0.32、ARR =0.0555で、NNT =18。

研究数が少なく、個々の研究の質はバラバラ。アウトカム設定で透析開始と死亡を複合している点は良いのだろうか。

Funnnel plotは左寄りですが、現在使用できる研究の中では、信頼度が高い方かもしれません。

糖尿病患者が含まれていない点は注意が必要ですね。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




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