変形性関節症および関節リウマチ患者におけるセレコックス®️ vs. ボルタレン®️+オメプラール®️(CONDOR trial; Lancet 2010)

Celecoxib versus omeprazole and diclofenac in patients with osteoarthritis and rheumatoid arthritis (CONDOR): a randomised trial.

Chan FK et al.

Lancet. 2010 Jul 17;376(9736):173-9. doi: 10.1016/S0140-6736(10)60673-3. Epub 2010 Jun 16.

PMID: 20638563

FUNDING: Pfizer Inc.

試験の背景

シクロオキシゲナーゼ(Cyclo-oxygenase: COX)-2選択性的非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs: NSAIDs)と、非選択的NSAIDs+プロトンポンプ阻害薬(proton-pump inhibitor: PPI)併用は、同様の上部消化管アウトカムであることが報告されている。

しかし胃腸管全体にわたる臨床アウトカムのリスク増加は非選択的薬剤よりもCOX-2選択的薬剤でより低いかもしれない。

本研究では、胃腸イベントに対するセレコックス®️(セレコキシブ)と、ボルタレン®️(ジクロフェナク)徐放製剤+オメプラール®️(オメプラゾール)併用とのリスクについて比較検討した。

試験方法

32ヶ国または地域の196施設で、変形性関節症または関節リウマチ患者かつ胃腸障害リスクが高い患者対し、6ヶ月間の二重盲検ランダム化試験を実施した。

ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)について陰性であり、60歳以上の患者または胃十二指腸潰瘍の既往がある18歳以上の患者が組み入れられた。

セレコキシブ200mg(1日2回)群またはジクロフェナク徐放性製剤75mg(1日2回)+オメプラゾール20mg(1日1回)群に1:1の比率でランダムに割り当てた(コンピューター生成ランダム化)。患者および治験責任医師は治療割り当てについてマスクされていた(コンシールメントされている)。

主要エンドポイントは、独立した委員会によって裁定された臨床的に重要な上部または下部の胃腸イベントの複合アウトカムであった。結果の分析はITT解析で行った。本試験は、ClinicalTrials.gov番号NCT00141102に登録。

結果

4,484人を無作為(セレコキシブ:2,238人、ジクロフェナク+オメプラゾール:2,246)に割り付け、intention-to-treat(ITT)解析を行った。

セレコキシブ群では20名(0.9%)、ジクロフェナク+オメプラゾール群では81名(3.8%)は、主要エンドポイントの基準を満たしていた(ハザード比 =4.3, 95%CI 2.6〜7.0; P <0.0001)。

セレコキシブ群114人(6%)と、ジクロフェナク+オメプラゾール群167人(8%)は、消化管有害イベントのため早期に試験から撤退した(P =0.0006)。

結果の解釈

消化管における臨床アウトカムのリスクは、COX-2選択的NSAIDで処置した患者において、非選択的NSAIDおよびPPIで治療を受けた患者よりも低かった。

これらの知見は、NSAID治療のリスクを低減するためのアプローチの見直しを促すはずである。


コメント

企業主導の研究であるところは念頭に置いておきたい。

セレコックス®️は非選択的COX阻害薬であるボルタレン®️SRより消化管イベントが少なかった。しかし過去に心血管イベント増加の懸念や腎機能低下時の半減期延長が報告されている。

やはり患者毎に使い分けたい薬ですな。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




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