【代用のアウトカム】インフルエンザウイルスの感染力は湿度によって異なりますか?(J Infect Dis. 2018)

Influenza Virus Infectivity Is Retained in Aerosols and Droplets Independent of Relative Humidity.

Kormuth KA et al.

J Infect Dis. 2018 Jun 7. doi: 10.1093/infdis/jiy221. [Epub ahead of print]

PMID: 29878137

研究の背景

パンデミックおよび季節性インフルエンザウイルスは、広範な環境条件にわたってウイルスが安定して感染性を維持しなければならない。これにはエアロゾルおよび液滴を介して伝達され得る。

方法

湿度制御チャンバーを使用して、浮遊エアロゾルおよび定常液滴中の2009年パンデミックインフルエンザA(H1N1)ウイルスの安定性に及ぼす相対湿度の影響を検討した。

結果

湿気がエアロゾル中の呼吸器ウイルスの安定性を調節するという一般的なパラダイムとは対照的に、分化した初代ヒト気道上皮細胞の頂端表面からの物質を補充したウイルスは、試験した相対湿度で1時間同じように感染した。

この持続的な感染力は、微細なエアロゾルおよび静止した液滴の両方で観察された。インフルエンザウイルスは広範囲の相対湿度にわたってエアロゾル中で非常に安定性と感染性を維持していることが初めて示唆された。

結論

これらの結果は、インフルエンザの伝達メカニズムとその季節性を理解する上で重要な意味を持っている。


コメント

アブストのみ。

7段階の湿度(23%、33%、43%、55%、75%、85%および98%)で、ウイルスの生存(感染力)を検討したようです。結果は、どの湿度でも変わらなかったとのこと。

ただ本研究は金属ドラムを用い、インフルエンザ罹患患者と同室で過ごした場合の条件下に近い環境を作り出したようですが、そうは言っても実際の臨床現場とは異なると考えられます。

また相対湿度と人体の変化、例えば気道の腺毛や気道液の変化についても知りたいところ。倫理的に問題があるかもしれませんが、相対湿度とインフルエンザ罹患率を検討しなければ本当の効果はわからない。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




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