【メモ】CHADS2スコア(JAMA 2001)

Validation of Clinical Classification Schemes for Predicting StrokeResults From the National Registry of Atrial Fibrillation

Gage BF et al.

JAMA. 2001 Jun 13;285(22):2864-70.

PMID: 11401607

私的背景

非弁膜症性心房細動における脳梗塞のリスク評価CHADS2スコアについて今更ながら勉強。

CHADS2スコアとは?

非弁膜症性心房細動患者における脳卒中リスクを評価するスコアリング指標。

CHADS2とは?

  Congestive heart failure(うっ血性心不全)   — 1点

  Hypertension(高血圧)   — 1点

  Age(年齢:75歳以上)   — 1点

  Diabetes(糖尿病)   — 1点

  Stroke or TIA(脳卒中 /一過性脳虚血発作の既往)   — 2点

の頭文字。0~6点で評価し、点数が高いほど脳卒中リスクが高いとされる。


コメント 

非弁膜症性心房細動患者の大半はCHADS2スコア1点以下であり、低リスクであるものの罹患者の絶対数が多いため、脳梗塞をきたす患者数としては依然として多いままである。

そのため、前述の対象患者の脳梗塞を予防することが重要。そこで2010年にCHADS2-VAScスコアが提唱された。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




👇 ポチッていただけますと喜びます。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

【コレステロールを下げた方が良いのはダレか?】安定冠動脈疾患におけるリバロ®️使用は高用量の方が良いですか?(REAL-CAD trial; Circulation. 2018)

High-Dose Versus Low-Dose Pitavastatin in Japanese Patients With Stable Coronary Artery Disease (REAL-CAD): A Randomized Superiority Trial.

Taguchi I et al.

Circulation. 2018 May 8;137(19):1997-2009. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.117.032615.

PMID: 29735587

CLINICAL TRIAL REGISTRATION: NCT01042730.

Disclosure開示

本文2,006ページに記載

Funding資金提供

保健研究財団の生活習慣病総合臨床支援プロジェクトが本研究に資金を提供した。 治験薬を製造している会社(Kowa Pharmaceutical Co Ltd)は、公衆衛生研究財団のプロジェクトに対して財政的支援を提供する団体の1つであったが、設計、分析、データ解釈、または製造準備に関与していなかった。


研究の背景

現行の診療ガイドラインでは、過去に実施されたいくつかの臨床試験(高用量 vs. 低用量スタチン)に基づき、心血管疾患を有す患者を対象に高強度スタチンによる治療を呼びかけている。しかし、アジア人集団を対象としたスタチン用量に対する明確なエビデンスは確立されていない。そこで安定冠動脈疾患患者におけるリバロ®️(ピタパスタチン)4 mg/日と1 mg/日の心血管イベント抑制効果について検証した(優越性試験)。

“【コレステロールを下げた方が良いのはダレか?】安定冠動脈疾患におけるリバロ®️使用は高用量の方が良いですか?(REAL-CAD trial; Circulation. 2018)” の続きを読む

【CQ受け取りました】アトピー性皮膚炎患者には標準治療に加え保湿入浴剤を使用した方が良いですか?(BMJ 2018; BATHE trial)

Emollient bath additives for the treatment of childhood eczema (BATHE): multicentre pragmatic parallel group randomised controlled trial of clinical and cost effectiveness.

Santer M et al.

BMJ. 2018 May 3;361:k1332. doi: 10.1136/bmj.k1332.

PMID: 29724749

Current Controlled Trials: ISRCTN84102309

研究資金

国立衛生研究所(the National Institute for Health Research: NIHR)の保健技術評価プログラム(11/153/01

COI

無いらしい


私的背景

先日、ブログ記事を掲載後に早速CQを送ってくれた方が居ました。

【定期告知】臨床疑問の募集について

3歳と0歳児を持つお母さまからです。

CQ: 子供のアトピー性皮膚炎の予防に保湿入浴剤を使用した方が良いのでしょうか?今は症状ありませんが、一人目の子供の時に保湿入浴剤を使用していたので私としては使用したいです。しかし3歳児が一緒に入浴する際、入浴剤を使用したがりません。

早速、論文検索を行い冒頭の論文を見つけることができました。しかし残念ながら健常児を対象とした試験が見つかりませんでした。そこで対象が少し異なりますが今回の論文を参考にしようと思います。

“【CQ受け取りました】アトピー性皮膚炎患者には標準治療に加え保湿入浴剤を使用した方が良いですか?(BMJ 2018; BATHE trial)” の続きを読む

【定期告知】臨床疑問の募集について

当ブログにお越しくださり誠にありがとうございます!

 

臨床疑問を共有しませんか?

ここ数年、薬剤師として働く中で日常業務への論文情報の活用を実践してまいりました。

しかし、私1人の視点では気が付けないこと、出会えない様々な疑問が世の中にはたくさんあることもまた痛感している次第です。

”まず疑問を持つ” 簡単なようで難しい本問題解決のために、是非とも皆様と臨床疑問(Clinical Question:CQ)を共有したいと考えています。

 

 薬理学や薬物動態等とあわせ論文情報を現場で生かしたい!

 そのために論文を読みたいけど読み方がわからない!!

 求めている論文の検索方法がわからない!!!

 

等々、もし悩んでいる方がいらっしゃいましたら是非お声掛け下さい♪

 

もちろん私にも分からないことはたくさんあります。ですので共に考えを共有したり、勉強したり、学んでいけたら良いなと考えています。どんな些細なことでも構いません。まずはお声がけください。

よろしくお願いいたします。

深刻な収縮機能不全を伴わない冠動脈疾患患者の突然死(JAMA Cardiol. 2018)

Sudden Death in Patients With Coronary Heart Disease Without Severe Systolic Dysfunction

Chatterjee NA et al.

JAMA Cardiol. Published online May 2, 2018. doi:10.1001/jamacardio.2018.1049

PMID: 未

研究の重要性

冠動脈疾患患者の突然死および/または不整脈による死亡(sudden and/or arrhythmic deaths: SAD)の大部分は、重度の収縮機能不全を有していない患者において起こる。これに対する突然死の予防戦略は確立していない。

研究の目的

重度の収縮機能不全の無い冠動脈疾患患者におけるSADと他の競合する死因との現時点の推定値を提供し、SAD予防の将来の試験で標的とされる高リスクサブグループを明らかにする。

“深刻な収縮機能不全を伴わない冠動脈疾患患者の突然死(JAMA Cardiol. 2018)” の続きを読む

Aceclofenacへのリリカ®️追加は変形性膝関節症の痛みを緩和できますか?(Ter Arkh. 2017)

Evaluation of the efficacy of pregabalin in the therapy of chronic pain in patients with knee osteoarthritis.

Filatova ES et al.

Ter Arkh. 2017.

PMID: 29411765

試験の目的

慢性疼痛を伴う変形性膝関節症(KOA)患者の治療におけるリリカ®(プレガバリン)の有効性を評価する。

“Aceclofenacへのリリカ®️追加は変形性膝関節症の痛みを緩和できますか?(Ter Arkh. 2017)” の続きを読む

DPP-4阻害薬の使用は炎症性腸疾患を誘発しますか?①(BMJ 2018)

Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and incidence of inflammatory bowel disease among patients with type 2 diabetes: population based cohort study.

Abrahami D et al.

BMJ. 2018 Mar 21;360:k872. doi: 10.1136/bmj.k872.

PMID: 29563098

背景

マウス炎症性腸疾患モデルに関する研究では、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬により疾患活性の低下をもたらすことが示唆されている。一方、臨床データでは炎症性腸疾患患者の血清 DPP-4濃度が低値であることも報告されている。

DPP-4阻害薬と炎症性腸疾患発症との因果関係は依然として不明である。そこで DPP-4阻害薬使用と炎症性腸疾患との関連についてコホート研究を実施した。

“DPP-4阻害薬の使用は炎症性腸疾患を誘発しますか?①(BMJ 2018)” の続きを読む

高齢者におけるPPI長期使用は市中肺炎のリスク因子ですか?

Proton-Pump Inhibitors and Long-Term Risk of Community-Acquired Pneumonia in Older Adults.

Zirk-Sadowski J, et al.

J Am Geriatr Soc. 2018.

PMID: 29676433

背景

プロトンポンプ阻害薬(Proton-Pump Inhibitor:PPI)使用により市中肺炎のリスク増加が報告されている。本試験は高齢者におけるPPI使用が同様にリスクを増加させるか否か、後ろ向きに検討した。

“高齢者におけるPPI長期使用は市中肺炎のリスク因子ですか?” の続きを読む

【メモ】電子カルテデータベース利用時のPERRって何ですか?

背景

一般人口データベースは観察研究において非常に有用である。しかしランダム化比較試験に比べ、交絡因子の影響を過度に受ける。これは同じ薬剤の効果を検討したランダム化比較試験と前向きコホート研究を対比すると分かりやすい。またコホート研究において、未知の交絡因子を調整することは困難である。

“【メモ】電子カルテデータベース利用時のPERRって何ですか?” の続きを読む

ランダム化比較試験の基になったのはミルクティーの味?(The Design of Experiments. 1935)#80

Lady Tasting Tea

ランダム化比較試験って何ですか?

例えば薬剤効果とプラセボ効果をどのように区別したら良いだろうか?端的に言えば薬剤Xとプラセボを比較すれば良いのだが、いわゆるバイアスが生じやすい。

“ランダム化比較試験の基になったのはミルクティーの味?(The Design of Experiments. 1935)#80” の続きを読む