大豆イソフラボンの摂取は早期閉経後女性の心血管リスクを減らせますか?(NMCD 2018)

Soy isoflavones improve cardiovascular disease risk markers in women during the early menopause

Sathyapalan T et al.

Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases 2018

DOI: https://doi.org/10.1016/j.numecd.2018.03.007

ISRCTN34051237.

試験背景

ホルモン補充療法は、閉経後の女性における心血管疾患リスク(CVR)に有益である可能性が過去の臨床試験で示唆されている。また大豆イソフラボンは、選択的エストロゲン受容体モジュレーターとして作用し得ることも示唆されている。そこで大豆イソフラボンがCVRマーカーに影響を及ぼすかどうか検討を行った。

方法

二重盲検ランダム化パラレル試験に参加した早期閉経女性200人(平均年齢55歳、白人、イギリスのハルHullのみの集団、2012)について、2次エンドポイントである心血管疾患および死亡率の予測される10年間リスクを解析した。

大豆イソフラボンは、毎日食事と食事の間にスナックバーとして6ヶ月間摂取した。介入群には、イソフラボン66mg(Soy Proteinn with 66mg Isoflavone:SPI)を、対照群には全イソフラボンを排除した大豆タンパク質15g(15g Soy Protein alone:SP)を摂取させた。

Framingham CVRエンジンを用いて年齢、糖尿病、喫煙、血圧および脂質プロファイルを用いCVRを算出した。

結果

SPI治療は、対照であるSPと比較して、代謝パラメータおよび収縮期血圧の有意な低下をもたらした(p <0.01)。しかし空腹時脂質プロファイルおよび拡張期血圧に両群館で変化は認められなかった。

介入6ヵ月後、SPI治療によるこれらのパラメータの変化はCVRの有意な低下をもたらした。  

  心筋梗塞リスク    :37%減少(p <0.01)

  冠動脈疾患10年リスク:27%減少(p <0.01)

  心血管リスク     :24%減少(p <0.04)

  心血管疾患死リスク  :42%減少(p <0.02)

 

結論

イソフラボン含有大豆タンパク質を6ヶ月間摂取すると、イソフラボンを含まない大豆タンパク質と比較して、早期閉経後女性におけるCVRマーカーおよび算出されたCVRが有意に改善された。

 


コメント

アブストのみ。代用のアウトカムです。また主論文の2次エンドポイントの結果。

個人的には興味深い研究です。ステロイド骨格に類似しているイソフラボンを摂取することで女性ホルモンの代替補充療法を行えるかについて検討した試験。1次エンドポイントは骨代謝マーカーを設定したようです。

イソフラボンの研究は過去にも多く報告されていますが、ハードアウトカムの報告は少なく、また微妙な結果であるものが多い印象です。

今後に期待。

 

 

 

-Evidence never tells you what to do-




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