2型糖尿病治療における血圧や脂質、血糖コントロールはどのように行いますか?ほどほどでも何とかなりますか?(後向きコホート研究; PLoS One. 2014; Free)

All-Cause Mortality in Patients with Type 2 Diabetes in Association with Achieved Hemoglobin A1c, Systolic Blood Pressure, and Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels

PLoS One. 2014 Oct 27;9(10):e109501. doi: 10.1371/journal.pone.0109501. eCollection 2014.

Chiang HH et al.

PMID: 25347712

 

背景

2型糖尿病患者におけるヘモグロビンA1c(HbA1c)および収縮期血圧(SBP)、低比重リポタンパク質コレステロール(LDL-C)のコントロールについてはあまり明らかではない。本研究では、各々のコントロール幅と死亡率との関連性を明らかにする。

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【臨床研究デザイン】Self-Controlled Study Designとは何ですか?

自己対照研究 Self-Controlled Study Design

定義

Self-Controlled Study Designとは、ある疾患を発症した患者(ケース)のみを解析対象とする研究デザイン。同ケースにおける時点の異なる情報を対照(コントロール)として扱うことで、疾患と曝露の関連を評価する手法。

自己対照研究デザインの種類

Self-Controlled Case Series

Case-Crossover

Sequence Symmetry Analysis

本研究デザインのメリット

性別や遺伝的要因、生活習慣などの時間非依存性変数の影響を排除することができる。そのため “バイアスリスクを生じる可能性のある因子情報を入手できない” というデータの限界をカバーできる。

 

本研究デザインのデメリット

交絡因子を完全には排除あるいは調整できない。

個々をケースコントロールとするため疾患の重症度による調整を行うことが難しい。

未知の交絡因子がある場合、多分に影響を受ける。

通常の臨床研究よりも Misclassification biasや non-negligible biasを生じやすい。

コメント

どのようなバイアスが生じやすいのか、また調整すべき交絡因子には何があるのか、未知の交絡因子が必ず存在することを念頭に置くことが肝要ではないかと思います。そして研究対象にあったデザインを選択することでバイアスリスクを低くすることができるのではないでしょうか。

参考文献

Greenland S. Confounding and exposure trends in case-crossover and case-time-control designs. Epidemiology. 1996 May; 7(3): 231-239.(PMID: 8728434

Hallas J et alUse of self-controlled designs in pharmacoepidemiology. J Intern Med. 2014 Jun; 275(6): 581-589.(PMID: 24635348

Takeuchi Y et alA comparison of estimators from self-controlled case series, case-crossover design, and sequence symmetry analysis for pharmacoepidemiological studies. BMC Med Res Methodol. 2018 Jan 8; 18(1): 4.(PMID: 29310575

インフルエンザワクチンの効果は年齢で異なりますか?(Vaccine. 2018; Charge)

Influenza vaccine effectiveness in older adults compared with younger adults over five seasons.

Russell K et al.

Vaccine. 2018 Feb 28;36(10):1272-1278.

PMID: 29402578

背景

米国における若年成人と比較し、高齢者(65歳以上)でのインフルエンザウイルスに対するワクチン有効性(vaccine effective: VE)の低下に関しては、有効であるとする報告と、有効性が低いとする報告とが混在しており、一貫性はない。これら観測の一貫性を評価するには、複数の季節にわたる VEの直接比較が必要である。

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【メモ】オーソライズド・ジェネリック一覧

Authorized GenericAG)一覧表つくってみました

私的背景

処方せんに記載されている全ての医薬品に「後発変更不可」チェックを付ける処方医がいる。その医師はAGなら変更して良いとのこと。こりゃ一覧表作るしかないかとなったわけです(店舗異動したら更新しないかも)。

コメント

実際に調べてみると、薬価収載はされているものの、発売未定の品目がいくつかありました。発売は年 2回(6月と 12月)で、申請に対する承認はその 4ヶ月前(2月と 8月)のようです。

武田テバから発売されている「フェノフィブラート錠」はAGではないようです。本当のところどうなのでしょう?ご存知の方がいましたら教えてください。

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【バレンタインデー企画まとめ】チョコレート・ビール飲みました

2018年は4本の黒ビールを飲みました!!!

以下は各ページのURLです。

【バレンタインデー企画①】チョコレート・ビール飲みました(Imperial Chocolate Stout)

【バレンタインデー企画②】チョコレート・ビール飲みました(Annin Chocolate Stout)

【バレンタインデー企画③】チョコレート・ビール飲みました(Orange Chocolate Stout)

【バレンタインデー企画④】チョコレート・ビール飲みました(Sweet Vanilla Stout)

来年は、、、

YoNaYoNaエールとかにしようかな。

 

※お酒は二十歳になってから。




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【バレンタインデー企画④】チョコレート・ビール飲みました(Sweet Vanilla Stout)

Sweet Vanilla Stout

前回はオレンジチョコレートスタウトをご紹介しました👇

【バレンタインデー企画③】チョコレート・ビール飲みました(Orange Chocolate Stout)

今回の商品は

“バニラベースのチョコレート・ビールです!!!

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週にどれくらい運動すれば良いですか?(JAMA Intern Med. 2017; Charge)

Association of “Weekend Warrior” and Other Leisure Time Physical Activity Patterns With Risks for All-Cause, Cardiovascular Disease, and Cancer Mortality.

O’Donovan G et al.

JAMA Intern Med. 2017 Mar 1;177(3):335-342. 
PMID: 28097313

【研究の重要性】

1週間に 1回または 2回のセッションで全運動を行う「週末戦士」の身体活動と健康との関連を明らかにするためには、より多くの研究が必要である。

【目的】

週末戦士と、その他の身体活動パターンにおける「全原因リスク」、「心血管疾患(CVD)」、および「がん死亡」リスクとの関連性を検証する。 “週にどれくらい運動すれば良いですか?(JAMA Intern Med. 2017; Charge)” の続きを読む

【雑記】医療倫理の定義について考えてみた

「医療倫理」とは何か。改めて考えさせられる機会を得た。

日々、業務に勤しむ中で、おそらく身体に染み付いているが、すぐに言語化できないテーマだ。

ヒポクラテスやインフォームド・コンセント、尊厳死と、非常に幅広い本テーマについて、この機会に再度、自身の中の言葉の定義を見つめ直してみた。

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【新薬の効果はどのくらい?】バロキサビル(ゾフルーザ®️)

1回飲むだけのインフル新薬、5月発売へ

2月2日の朝日新聞DIGITALで新薬について採り上げられていました。早速、効果を検証してみようと臨床試験の結果を検索したところ以下の文献が見つかりました。残念ながら Abstractのみです。

 

“【新薬の効果はどのくらい?】バロキサビル(ゾフルーザ®️)” の続きを読む

【速報】診療報酬改定2018(後発医薬品調剤体制加算・一般名処方加算)

診療報酬改定2018

後発医薬品調剤体制加算

現行では 2区分ですが、次回の診療報酬改定では 3区分+1になるようです。

2018年2月7日開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、各算定項目の点数が決定したようですのでメモとしてまとめておきます。

表 1. 後発医薬品調剤体制加算の変更点

2016年 2018年
後発医薬品調剤体制加算1

(GE数量ベース65%) — 18点

75%) —   18点
後発医薬品調剤体制加算2

(GE数量ベース75%) — 22点

80%) —   22点
新設

85%) —   26点

新設

20%以下) —  -2点

 

調剤基本料から減算。ただし、(1)処方箋の受付回数が月600回以下、(2)受付状況を踏まえ、やむを得ない場合 — は対象外。

 

表. 2 一般名処方加算

2016年 2018年
処方箋に書かれた全ての薬剤

(2品目以上) — 3点

6点
1種類でも一般名 — 2点 4点