情報リテラシーを学び、実践し、振り返る 〜立てよ、薬剤師〜

立てよ、薬剤師プロジェクト

はじめに

論考をAHEADMAP会報誌秋号に寄稿しました!!

 

以下、序文を一部掲載;

[はじめに ~意思決定は誰が行うのか~]

エビデンスや論文と聞くと、ある種のアレルギー反応を示す方に出会う。これは私の勝手な見解である が、論文情報というのは、実はかなり曖昧なものである。しかし、このような曖昧な情報を、絶対的な、 抗えないような、あるいは融通の利かないような存在に祭り上げてしまっていることこそが、ある種のアレ ルギー反応に繋がっているのかもしれない。もしそうなのであれば、これは誤りであると断言できる。

まず臨床判断における4要素(図1)を見て欲しい。この図から、患者のおかれた環境や臨床状態、 患者の意向、そしてエビデンスを統合し “臨床経験や専門知識を用いて” 最終的な臨床的判断を 行うよう推奨していることが分かる。また(図1)の論文の著者は次のような言葉を残している。

− Evidence does not make decisions, people do −

R. Brian Haynes

つまり、論文情報は4つの輪の1つでしかなく、患者を取り巻く状況によって、その表情を変え、あくま で意思決定は患者と、それを支える医療従事者が行うのである。以下、仮想症例で考えてみよう。

コレステロール値が基準値より少し高いが、他の既往歴や家族歴の無い患者。患者本人は薬を 使いたくないのだが言い出せず、担当医がスタチン系薬剤を処方した。そして、その結果、コレステロー ル値は正常値範囲内に納まったが、血糖値が高くなってしまい2型糖尿病と診断され、血糖降下薬を 追加されてしまった。この仮想症例に触れてどう感じただろうか?極端な例で情報が少なく分かりづら いだろうか?ここで言いたいこと、それは薬のリスク/ベネフィットを評価しようということである。

スタチン系薬剤の使用が新規の糖尿病発症リスクを増加させることが過去に示唆されている。1)実 は糖尿病発症リスク増加について添付文書にも記載されている薬剤もある。しかし、どの程度のリスク なのかは示されていない。より正確に薬剤のリスクベネフィットを評価するためには、やはり一次情報で ある論文に触れる必要があると言わざるを得ない。

以上の情報を知っているか否か、論文の妥当性を評価できているかによって、治療方針は変わって いたかもしれない。定期検診のみの経過観察も選択肢の1つとしてあり得たのではなかろうか。


(以下の画像をクリックすると全文ダウンロードできます!)

aheadmap.jimdo.com 

 

奇しくも、ある方と一部内容がかぶりました。その方、「るるー主」さんのブログがこちら

ph-lelouch.com 

EBM実践を広めるには?

私は常々、日常業務に Evidence-Based MedicineEBM)実践を組み込みたいと考えています。

 

そして医療従事者以外にも EBM実践を広めるためには、つまり一般化するにはどのようにしたら良いかと考えております。

 

双方向性の情報リテラシー向上?

それには「情報を発信する側」と「情報を受け取る側」、双方のリテラシー向上が肝であるという考えに至りました。

 

そもそもリテラシー literacy”とは何か?

以下、デジタル大辞泉から引用

リテラシー(literacy

1 読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。
2 コンピューターについての知識および利用能力。→コンピューターリテラシー
3 情報機器を利用して、膨大な情報の中から必要な情報を抜き出し、活用する能力。→情報リテラシー

 

情報リテラシーの定義

また上記3の情報リテラシーの定義 1989年に確立されています(クリックで別記事にとびます)。

個人的に感じていることですが情報発信を行っていく中で、自然と情報を受け取る際にも内容を吟味できるようになりました。まだまだ修行中の身ではありますが、継続することで新たに見えてくる景色があるのではないかと期待しております。

つまり受け取る情報を吟味するためには、一次情報に当たり、自分なりに咀嚼し、情報を発信し続けて行くことが肝要ではないか、

そして情報リテラシー取得に繋がるのではないか、ということです。

あとは初めの一歩を踏み出すかどうか、、、立てよ、薬剤師!!

 

 

-Evidence never tells you what to do-

 




 

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