2型糖尿病患者における低血糖エピソードは心室性不整脈や心突然死のリスクとなりますか?(韓国人口ベース コホート研究; Diabetes Metab Res Rev. 2019

Hypoglycaemic episodes increase the risk of ventricular arrhythmia and sudden cardiac arrest in patients with type 2 diabetes-A nationwide cohort study.

Hsieh YC, et al.

Diabetes Metab Res Rev. 2019.

PMID: 31655001

【背景】

心室性不整脈(ventricular arrhythmia, VA)および突然の心停止(sudden cardiac arrest, SCA)のリスクに対する低血糖エピソード(hypoglycaemic episode, HE)の影響は不明のままである。

低血糖エピソードはVAと突然死、両方のリスクを増加させ、低血糖エピソードを引き起こす血糖降下薬は2型糖尿病(T2D)患者のVA / 突然死リスクも増加させるという仮説を立てた。

【方法】

台湾国民健康保険データベースを使用して、新たにT2Dと診断された20歳以上の患者を特定した。 低血糖エピソードは、低血糖昏睡または特定/不特定の低血糖の症状として定義された。

対照群は、低血糖エピソードのないT2D患者で構成されていた。

主なアウトカムは、追跡期間中のVA(心室性頻脈および細動を含む)および突然死の発生だった。

多変量Coxハザード回帰モデルを使用して、VAまたは突然死のハザード比(HR)を評価した。

【結果】

・合計54,303人の患者がスクリーニングされ、低血糖エピソード(HE)を有す1,037人がHEグループに割り当てられ、4,148人のHEのない頻度一致患者が対照グループを構成していた。

・3.3±2.5年の平均追跡期間中に、29のVA / 突然死イベントが発生した。 対照群と比較して、HE群ではVA / 突然死の発生率が高かった。

★調整後HR =2.42、P = 0.04

—-

・血糖コントロールにインスリンを使用した患者は、インスリンを投与しなかった患者と比較して、VA / 突然死のリスクが高いことを示した。

★調整後HR =3.05(95%CI 1.31〜7.10)、P = 0.01

—-

【結論】

T2D患者の低血糖エピソードは、未経験患者と比較して、心室性不整脈および心突然死のリスクを増加させた。 インスリンを使用すると、独立して心室性不整脈 / 心突然死のリスクが増加した。

【コメント】

アブストのみ。

低血糖エピソード患者では、心室性不整脈や心突然死のリスク増加が認められた。インスリンの使用はリスクに対する独立した因子であった。

もう少し結果を細かく見ると、

低血糖エピソード1〜2の患者群(35.1 / 10,000人年)は、コントロール群(12.0 / 10,000人年)よりもVA / SCAの発生率が高かった(調整HR =2.42、95%CI 1.02〜5.72、p =0.04)。

さらに低血糖エピソードが2回超(68.1 / 10,000人年)の患者群は、コントロールよりも高いイベント率を示した(調整後HR =5.64、95%CI 1.57〜20.2、p = 0.008)。

低血糖エピソードからVA / SCA初発までの期間は、低血糖グループで3.4±2.9年だった。

過去の報告と矛盾しない。そろそろ一般化しても良いと思う。

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