2型糖尿病患者におけるトルリシティ®️の心血管アウトカムへの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; REWIND trial; Lancet 2019)

Dulaglutide and cardiovascular outcomes in type 2 diabetes (REWIND): a double-blind, randomised placebo-controlled trial

Gerstein HC et al.

Lancet 2019DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)31149-3

PMID: 未

Funding: Eli Lilly and Company.

【背景】

3つの異なるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストは、高糖化ヘモグロビンA(HbA)濃度を伴う心血管ハイリスクの2型糖尿病患者における心血管アウトカムを減少させる。

以前の心血管疾患および広範囲の血糖コントロールの有無にかかわらず、2型糖尿病患者における既存の抗高血糖療法にGLP-1受容体アゴニストであるデュラグルチドを追加した場合の主要かつ有害な心血管イベントに対する効果を評価した。

【方法】

多施設共同ランダム二重盲検プラセボ対照試験は、24カ国371施設で行われた。

心血管イベント既往または心血管危険因子のいずれかを有する2型糖尿病で、少なくとも50歳の男性および女性を、毎週のデュラグルチド皮下注射(1〜5mg)またはプラセボのいずれかにランダムに割り当てた(1:1)。

ランダム化は、サイトごとに層別化されたコンピュータ生成のランダムコードによって行われた。

すべての研究者および参加者は治療の割り当てが分からないように、隠蔽化されていた。

参加者は、偶発的な心血管および他の深刻な臨床アウトカムについて少なくとも6ヶ月ごとに追跡調査された。

主要評価項目は、非致死的な心筋梗塞、非致死的な脳卒中、または心血管イベントによる死亡(未知の原因を含む)の複合エンドポイントの最初の発生であり、これは治療意図のある集団において評価された(ITT解析)。

【調査結果】

・2011年8月18日〜2013年8月14日に9,901人の参加者(平均年齢66±2歳[SD 6±5]、中央値HbA 7±2%[IQR 6.6〜8.1]、4,589 [46.3%]が女性)を登録し、ランダムにデュラグルチド(n =4,949)またはプラセボ(n =4,952)の投与を行った。

・追跡期間中央値5.4年(IQR 5.1〜5.9)の間に、主要複合アウトカムはデュラグルチド群で594人(12.0%)、発生率は100人年当たり2.4発生した。一方、プラセボ群では663名(13.4%)、100人年当たり2・7の発生率だった。

☆ハザード比[HR] 0.88, 95%CI 0.79〜0.99; p =0.026

・全死亡率は、群間で差はなかった(デュラグルチド群で536 [10.8%] vs. プラセボ群で592 [12.0%])

☆HR =0.90, 95%CI 0.80〜1.01; p =0.067)。

・追跡調査中にデュラグルチドに割り当てられた2,347人(47±4%)の参加者が、プラセボに割り当てられた1,687人(34±1%)の参加者と比較して胃腸有害事象を報告した(p <0.0001)。

【結果の解釈】

デュラグルチドは、心血管疾患の既往または心血管危険因子のいずれかを有する2型糖尿病の中年および高齢者における血糖コントロールの管理に考慮される可能性がある。


【コメント】

アブストのみ。

方法で気になるのはブロックランダム化とプラセボぐらい。抄録から読み取れる情報だけでも充分にデザインされていることがわかる試験。

ただし日本での承認用量の倍である1.5mg/d、これは体格が関係しており、日本国内での追加承認は行わない予定とのこと。消化器障害が増えてしまうことを懸念しているようです。

3-point MACEに差はあったが、全死亡は群間差はなかった。

早く全文読みたいところ。

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