高血圧患者における身体活動レベルは死亡リスクを減らせますか?(Hypertension. 2019)

Dose-Response Association Between Level of Physical Activity and Mortality in Normal, Elevated, and High Blood Pressure.

Joseph G, et al.

Hypertension. 2019.

PMID: 31607173

【背景】

高血圧において最大の健康上の利益を生み出す運動の量を検証することは挑戦だった。

本研究の目的は、さまざまな血圧レベルにおける毎日の身体活動レベル、総死亡率および心血管予後の関連を調査することだった。

【方法】

20歳から98歳の18,974人の白人男女のランダム標本が、前向き心血管人口研究で検証された。

余暇の自己報告活動レベルは、身体活動アンケートから引き出された。

★身体活動レベル

レベルI:非活動

レベルII:軽い活動

レベルIII:中程度/高レベルの活動

—-

★血圧レベル

正常血圧:<120 / <80 mm Hg

高血圧前症:120〜139 / 80〜89 mm Hg

ステージI 高血圧:140〜159 / 90〜99 mm Hg

ステージII 高血圧:≥160 / ≥100mm Hg

【結果】

・平均追跡期間は23.4±11.7年だった。

・血圧のすべてのレベルで、身体活動のレベルが高いほど、用量反応パターンにおける総死亡率の低下に関連していた。

・各交絡因子(性別、年齢、喫煙状況、教育、真性糖尿病、心血管疾患の既往、肥満度指数、およびカレンダー時間)の調整後でもパターンは変化しなかった。

・非活動状態と比較して、活動レベルの影響は以下の通り;

ステージI高血圧かつ軽度の活動:ハザード比 =0.78(0.72〜0.84; P <0.001)

ステージI高血圧かつ中程度/高レベルの活動:ハザード比 =0.69(0.63〜0.75; P <0.001)

—-

・血圧のすべてのレベルで、心血管イベントのリスクは身体活動のレベルに関係なく大幅に減少した。

【結論】

身体活動と総死亡率との関係は、血圧のすべてのレベルで逆用量反応パターンで存在していた。

身体活動は、身体活動のレベルに関係なく心血管イベントの減少と関連していた。


【コメント】

アブストのみ。

長期の前向き研究。暴露は運動量だが自己報告型アンケートの結果であるため、アウトカムとの相関関係までしか述べられないと考えられる。

アメリカでは週末戦士(Weekend Warriors)と呼ばれるグループがある。言葉の通り週末しか運動をしない人達である。

ステージI 高血圧(140〜159 / 90〜99 mm Hg)の方は運動をした方が有益かもしれない。

さて、本研究結果から活動レベルに関係なく、身体活動そのものの重要性が示唆された。

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