高血圧および2型糖尿病合併患者におけるメトホルミン使用は心不全(HFpEF)発症を抑制する?(小規模傾向スコアマッチ後向き研究; Int. J. Cardiol. 2019

Association between long-term prescription of metformin and the progression of heart failure with preserved ejection fraction in patients with type 2 diabetes mellitus and hypertension

Gu J et al.

International Journal of Cardiology 2019

https://doi.org/10.1016/j.ijcard.2019.11.087

PMID: 未

【ハイライト】

•メトホルミンは左室拡張機能と肥大を改善した。
•メトホルミンは、新規発症HFpEFの発生率低下と関連していた。
•メトホルミンは、T2DMおよび高血圧の患者のHFpEFの進行を遅らせる可能性がある。

【背景】

真性2型糖尿病(T2DM)と高血圧は、駆出率が保存された後の偶発性心不全(HFpEF)のリスク増加と独立して関連している。

本研究は、これらの患者における長期メトホルミン処方の影響を評価するために設計された。

【方法】

比率1:2の傾向スコアマッチングを使用した本レトロスペクティブデータベースの研究では、T2DMと高血圧を有し、心不全の臨床徴候または症状のない患者におけるメトホルミン治療群(n = 130)と非メトホルミン治療群(n = 260)を比較した。

【結果】

・6年の追跡で、新規発症症候性HFpEFはメトホルミン群130人中6人および非メトホルミン群260人中31人で発生した(P occurred =(0.020)。

・メトホルミンは、左室(LV)拡張機能と肥大のより顕著な改善ももたらした。

・またコックス比例ハザード回帰モデルにより、メトホルミン処方(HR 0.351、95%CI 0.145〜0.846、P =0.020)が症候性HFpEFの新たな発症リスクの低下と関連していることが明らかになった。

【結論】

長期のメトホルミン曝露は、T2DMおよび高血圧患者における新規発症症候性HFpEF、LV拡張機能障害および肥大の発生率の抑制という保護効果と関連しており、HFpEF進行の遅延に有益である可能性がある。


【コメント】

アブストのみ。

後向き研究かつ傾向スコアマッチを利用した研究。

あくまで仮説生成ではあるが高血圧症および2型糖尿病を有する患者において左心室拡張機能を改善、これに伴うHFpEFの発症リスク低下が示唆された。

もう少し結果を詳しく見てみると、

HFpEF新規発症:

メトグルコ®️群 6/130 =4.62%

非メトグルコ®️群 31/260 =11.92%

ARR =7.30%

NNT =14

小規模かつ後向き研究であるため因果関係までは述べられませんが、個人的にはかなり良い結果だと思います。

調整因子が気になるところですね。全文読みたいところ。

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