透析患者におけるNSAIDs使用は死亡リスクを増加させますか?(台湾 人口ベース前向きコホート研究; Clin Epidemiol. 2019)

Association between NSAID use and mortality risk in patients with end-stage renal disease: a population-based cohort study.

Lai KM, et al.
Clin Epidemiol. 2019.

PMID: 31213924

【背景】

疼痛は末期腎臓病患者が経験する最も一般的な症状の1つである。

NSAIDsは有害事象を引き起こす可能性があり、またNSAIDs使用は末期腎臓病患者でかなり高いようである。

しかし、NSAIDs使用がこの母集団の死亡リスクの増加と関連しているかどうかは不明のである。

【目的】

本研究は、末期腎臓病患者におけるNSAIDsの使用と死亡リスクとの関連を調査することを目的とした。

【患者と方法】

NSAIDs使用と透析を受けている末期腎臓病患者の死亡リスクとの関連性を調査するために、台湾国民健康保険研究データベースを使用した。

1998年から2012年の間に長期透析を必要とする末期腎疾患と新たに診断された合計3,383人が現在の研究に含まれ、NSAIDsの使用と死亡リスクとの関連性を調査した。そして研究結果は2013年12月31日まで評価された。

【結果】

・本研究コホートでは、追跡期間中に2,623人(78%)の患者がNSAIDsを使用した。

・追跡期間中央値は4.0年で、その間1,515人の患者が死亡した。

・多変量解析の結果、NSAIDs不使用群と比較して、全てのNSAIDs、非選択的NSAIDs、および選択的シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤COX-2iの使用は総死亡リスクの有意な増加と関連していた。

全てのNSAIDs使用:調整Hazard Ratio= 1.39(95%CI 1.21〜1.60)

非選択的NSAIDs:HR= 1.36(1.19〜1.55)

選択的COX-2i:HR= 1.61(1.42〜1.83)。

【結論】

NSAIDs使用は、末期腎臓病患者の死亡リスク増加と関連していた。

これらの観察所見を検証するために、将来のランダム化比較試験が必要である。


【コメント】

アブストのみ。

COX-2阻害薬でもリスク増加の可能性が示唆された。半減期からするとロキソプロフェンが、リスクが小さそう。そして本研究結果でもやはりリスクは一番少ない可能

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