直腸結腸がん患者におけるエルプラット®️使用は3ヶ月と6ヶ月どちらが良さそうですか?(非劣性 RCT; SCOT trial; Lancet Oncol. 2018)

3 versus 6 months of adjuvant oxaliplatin-fluoropyrimidine combination therapy for colorectal cancer (SCOT): an international, randomised, phase 3, non-inferiority trial.

Iveson TJ, et al.
Lancet Oncol. 2018.
PMID: 29611518

FUNDING: Medical Research Council, Swedish Cancer Society, NETSCC, and Cancer Research UK.

【背景】

ステージ3の結腸直腸癌(大腸がん)に対する補助療法として、6ヵ月のオキサリプラチン含有化学療法が通常行われる。

本試験では、3ヵ月のオキサリプラチン含有化学療法が通常の6ヵ月の治療よりも劣っていないかどうかを調べた。

【方法】

SCOT試験は244施設で実施された国際的なランダム化第3相非劣性試験であった。

高リスクのステージIIおよびステージIIIの結腸直腸癌を有する18歳以上の患者は、センター、治療計画の選択、性別、疾患部位、Nステージ、Tステージ、およびカペシタビンの開始用量の最小化を伴う中央ランダム化を受けた。

患者は、3ヶ月または6ヶ月のアジュバントオキサリプラチン含有化学療法を受けるように割り当てられた(1:1)。

化学療法レジメンは、CAPOX(カペシタビンおよびオキサリプラチン)またはFOLFOX(ボーラスおよび持続注入のフルオロウラシルおよびオキサリプラチン)で構成されていた。

投与計画は、患者および治療医の選択に従ってランダム化の前に選択された。

試験の主要評価項目は無病生存期間で、非劣性マージンはハザード比1.13だった。

一次分析は治療意図のある集団(ITT)で行い、安全性は試験治療を開始した患者で評価した。

本試験はISRCTN(番号ISRCTN59757862)に登録されており、追跡調査は継続中である。

【所見】

・2008年3月27日から2013年11月29日の間に6,088人がランダム化された。

・ITT治療はFOLFOX 1,981人、CAPOX 4,107人であった。

・3,044人を3ヶ月群に割り当て、3,044人を6ヶ月群に割り当てた。 3ヵ月群の9人および6ヵ月群の14人は使用されるデータに同意せず、3ヵ月群の3,035人および6ヵ月群の3,030人がITT解析に含まれた。

・分析のカットオフ日には、1,482件の無病生存イベントがあり、3ヶ月群で740人、6ヶ月群で742人だった。

・3年間の無病生存率は3ヶ月群で76.7%(95%CI 75.1〜78.2)、6ヶ月群で77.1%(75.6〜78.6)であり、 ハザード比は1.006(0.909〜1.114、非劣性の検定p = 0.012)だった。非劣性マージンを大幅に下回っていた。

・グレード2以下の末梢神経障害は、3ヶ月群(420の103 [25%])よりも6ヶ群(安全性データを有するサブセットについて409人の患者のうち237 [58%])においてより一般的であった。末梢神経障害の持続は生活の質低下とより関連していた。

・1098件の重篤な有害事象が報告され(3ヶ月群で492件、6ヶ月群で606件)、32件の治療関連死亡(各グループ16件)が発生した。

【解釈】

全研究集団において、3ヵ月のオキサリプラチン含有補助化学療法は、高リスクのステージIIおよびステージIIIの結腸直腸癌患者に対する6ヵ月の同治療よりも劣っておらず、毒性の低下および生活の質の改善と関連していた。

本研究が威力を発揮しなかったという事実にもかかわらず、これらのデータは、より短い期間がより良い生活の質を伴う同様の生存転帰につながり、したがって新しい標準治療を表すかもしれないことを示唆している。


【コメント】

アブストのみ。

エルプラット®️を含む化学療法CAPOXあるいはFOLFOXにおいては、治療期間が3ヶ月でも6ヶ月でもPFSは同様であったが、副作用は3ヶ月で少なかった。しかしOSについては不明。

すぐにpracticeが変わるような知見ではないが続報に期待。

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