無症候性の頸動脈狭窄あるいは頸動脈雑音を有す患者へのバイアスピリン®️は有効ですか?(RCT; Ann Intern Med. 1995)

Lack of effect of aspirin in asymptomatic patients with carotid bruits and substantial carotid narrowing. The Asymptomatic Cervical Bruit Study Group.

Randomized controlled trial

Côté R, et al.
Ann Intern Med. 1995.
PMID: 7574219

【目的】

無症候性頸動脈狭窄症患者における虚血性イベント予防におけるアスピリンの有効性を決定すること。

【デザイン】

二重盲検、プラセボ対照試験。

【試験設定】

大学附属病院

【患者】

二重超音波検査の管腔径縮小によって決定されるように少なくとも1つの動脈に50%以上の頸動脈狭窄を有するが神経学的に無症候性の患者372人。

【介入】

患者は、腸溶性アスピリン 325 mg /日またはプラセボのいずれかを受けるようにランダムに割り付けられた。

治療期間はアスピリン投与患者で2.0年、プラセボ投与患者で1.9年であった。

【アウトカムの測定】

一過性の虚血性発作、脳卒中、心筋梗塞、不安定狭心症、または死亡からなる複合エンドポイント。

あらゆる臨床イベントの発生を評価するために、患者は6ヶ月ごとに臨床検査を受けるようにスケジュールされた。

【結果】

・ベースライン時に、アスピリンを投与されている188人とプラセボを投与されている184人は、同様の人口統計学的、超音波検査的、および検査室的特徴を有していた。

・追跡調査期間の中央値は2.3年だった。

・すべての虚血性イベントおよび何らかの原因による死亡の年率は、プラセボ群で12.3%、アスピリン群で11.0%であった(P = 0.61)。

・コックス比例ハザード分析により、0.99(95%CI 0.67〜1.46; P = 0.95)の調整ハザード比が得られた。

・血管イベントのみの年間発生率は、プラセボ群で11%、アスピリン群で10.7%だった(P = 0.99)。

・多変量解析の結果、ハザード比は1.08(CI 0.72〜1.62; P = 0.71)だった。

【結論】

アスピリンは、高悪性度の頸動脈狭窄(50%以上)を伴う無症候性の患者において、有意な長期の保護効果を示さなかった。


【コメント】

アブストのみ。

無症候性の頸動脈狭窄症患者におけるアスピリン処方を時々見かける。

少なくとも私の周りでは近年減ってきているが、それでも完全になくなるわけではないため、根拠となる論文を検索してみました。

さて、本試験結果によれば高用量アスピリンの効果はなさそうとのこと。しかし追跡期間が約2年と少し短いなという印象を受けた。

こういう時はスタチンになるのかしら。続報に期待。

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