救急外来の急性四肢疼痛患者にはどんな痛み止めが有効ですか?(RCT; JAMA 2017)

Effect of a Single Dose of Oral Opioid and Nonopioid Analgesics on Acute Extremity Pain in the Emergency Department: A Randomized Clinical Trial.

Chang AK et al.

JAMA. 2017 Nov 7;318(17):1661-1667.

doi: 10.1001/jama.2017.16190.

TRIAL REGISTRATION:

clinicaltrials.gov Identifier: NCT02455518.

PMID: 29114833

【試験の重要性】

救急部門(ED)で急性疼痛を治療するための鎮痛剤の選択には、明確な根拠がない。イブプロフェン(ブルフェン®️)とアセトアミノフェン(パラセタモール; カロナール®️)の組み合わせは、実行可能な非オピオイド代替物を表す。

【試験の目的】

4つの経口鎮痛薬の有効性を比較する。

【試験設計、設定、参加者】

ニューヨークのブロンクスにある2つの都市のEDで実施されたランダム化臨床試験では、2015年7月から2016年8月までに登録された中等度〜重度の急性四肢痛を有する21〜64歳の416人の患者が含まれた。

【介入】

参加者は以下の4群にランダム割付された(各鎮痛剤の組み合わせごとに104人)。

① イブプロフェン400 mg + アセトアミノフェン1000 mg

② オキシコドン(オキシコンチン®️TR)5 mg + アセトアミノフェン325 mg

③ ヒドロコドン(本邦未承認)5 mg + アセトアミノフェン300 mg

④ コデイン30 mgとアセトアミノフェン300 mg

【主な評価項目と対策】

主要アウトカムは、治療薬摂取後2時間の痛み減少のグループ間差だった。痛みの強さは、11点の数値評価尺度(numerical rating scale, NRS)を使用して評価された。0は痛みがないことを示し、10は考えられる最悪の痛みを示す。

事前に定義された臨床的に重要な最小差は、NRSで1.3だった。

分散分析を使用して、複数のペアワイズ比較のために調整されたP between = 0.05および99.2%CIでの全体的なグループ間差をテストした。

【結果】

・ランダム化された416人のうち、411人が分析された(平均[SD]年齢、37 [12]歳、199 [48%]女性、247 [60%]ラテン系)。

・ベースラインの平均NRS疼痛スコアは8.7(SD 1.3)だった。

・鎮痛薬服用後2時間で、

★イブプロフェン + アセトアミノフェン群の平均NRS疼痛スコアは4.3(95%CI 3.6〜4.9)

★オキシコドン + アセトアミノフェン群で4.4(95%CI 3.7〜5.0)

★ヒドロコドン + アセトアミノフェン群で3.5(95%CI 2.9〜4.2)

★コデイン + アセトアミノフェン群で3.9(95%CI 3.2〜4.5)(P =0.053)

 それぞれ減少した。

・ベースラインから2時間までのNRS疼痛スコア低下の最大の違いは、オキシコドンとアセトアミノフェン群とヒドロコドンとアセトアミノフェン群(0.9; 99.2%CI -0.1〜1.8)であり、臨床的に重要な最小の差(NRS疼痛スコア1.3)よりも小さかった。

・有害事象は評価されなかった。

【結論と関連性】

EDを受診した急性四肢痛を呈する患者の場合、イブプロフェン + アセトアミノフェン、または3種類の異なるオピオイドとアセトアミノフェンの併用鎮痛薬による単回投与治療において、投与後2時間での痛みの軽減に統計的に有意なまたは臨床的に重要な違いはなかった。

有害事象やその他の投与量を評価するためのさらなる研究が必要になる場合がある。

【コメント】

アブストのみ。

アメリカではオピオイドクライシスが問題となっています。本研究結果としては、急性の四肢疼痛を有する患者においては、オピオイドを使用する意義はなさそう。

続きはエビマヨで解説します。

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