慢性痛風患者における尿酸低下治療は心血管イベントに影響しますか?(Rheumatology 2017)

Cardiovascular effects of urate-lowering therapies in patients with chronic gout: a systematic review and meta-analysis.

Review article

Zhang T, et al. Rheumatology (Oxford). 2017.

目的

痛風患者における尿酸低下治療(ULT)が心血管系(CV)のアウトカムを減少させることができるかどうかを決定すること。

方法

ランダム化試験で痛風におけるULT治療を検索した。ULTのCV安全性を報告した試験を適格とした。

可能性のある薬としては、アロプリノール、フェブキソスタット、ペロチカーゼ、ラスブリカーゼ、プロベネシド、ベンズブロマロン、スルフィンピラゾン、ロサルタン、フェノフィブラートおよびナトリウム – グルコース結合トランスポーター2阻害剤が挙げられた。

結果

合計3,084の文献がみつかり、642報が重複していた。一次スクリーニングの後、35の研究がレビューのために選択された。

いくつかの試験ではCV事象は報告されていなかった。また6件はランダム化比較試験(RCT)ではなかった。さらに 4件の研究でいずれの介入群でもイベントは報告されていないが、他の4件ではフェブキソスタット群で40件(n = 3,631)、アロプリノール群で5件(n = 1,154)であった。

全体として、プール分析は2つの間に有意差を示さなかった[フェブキソスタット対アロプリノール:相対リスク(RR)1.69(95%CI 0.54〜5.34),P = 0.37]。

CVイベントは追跡期間の延長とともに減少はしなかった。

追跡期間が短い研究(<52週)を長い研究と比較しても統計的な違いは明らかにならなかった。しかし、フェブキソスタットとアロプリノールを用いた長期試験では、フェブキソスタットを用いた治療で、アロプリノールに比べより多くのCVイベントがほぼ有意に認められた。

ULTとプラセボとの比較(8件の研究、n = 2,221)では、non-Anti-Platelet Trialists’ Collaboration eventsにおいて有意差を示さなかった[いずれのULT vs. プラセボ:RR =1.47(95%CI 0.49〜4.40),P = 0.49]。

全死因死亡率[任意のULT vs. プラセボ:RR =1.45(95%CI 0.35〜5.77),P = 0.60]。

結論

RCTデータは痛風におけるULT間のCVイベントの違いを示唆していない。危険性の高い患者が登録されているにもかかわらず、試験で発生した事象はほとんどなく、炎症性発作の抑制および尿酸の低下によるCV低下を示すには短すぎる可能性がある。


コメント

アブストのみ。

面白そうだと思い読んでみたら、何とまぁごちゃ混ぜにし過ぎな論文でした。

もう少し対象薬剤を絞った方が良いと感じました。

フェブキソスタットとアロプリノールの比較においては心血管イベントを検討したCARES試験結果同様でした。再現性あるのかな?続報を待ちたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください