心不全(HFrEF)患者の死亡率に対するβ遮断薬使用は高用量の方が良いですか?(PSマッチング コホート研究; Am J Cardiol. 2018)

Effect on Mortality of Higher Versus Lower β-Blocker (Metoprolol Succinate or Carvedilol) Dose in Patients With Heart Failure.

Ajam T, et al.
Am J Cardiol. 2018.

PMID: 30049457

【試験の目的】

本研究は、駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)の死亡率に対するβ遮断薬の投与量と心拍数(HR)の影響を比較することを目的とした。

【方法】

2007年から2015年までの国際疾病分類第9改訂コードおよびβ遮断薬(カルベジロールまたはメトプロロール コハク酸塩)の使用に基づいて、HFrEFと診断されたすべての患者を識別するために、退役軍人データベース(Veteran Affairs databases)を照会した。

次いで、傾向スコアマッチングを用いて、低用量β遮断薬を服用している36,168人の患者を高用量β遮断薬を服用している36,168人の患者と照合した。

β遮断薬の用量とHRの影響を、Cox比例ハザードモデルを用いて全体の死亡率に対して評価した。

【結果】

・平均心拍数を別々の四分位数に分割し、患者の特性を調整した後、高用量のβ遮断薬は、低用量のβ遮断薬と比較して低い総死亡率と関連していた。この結果は心拍数HRとは独立していた。

ハザード比 =0.75, 95%信頼区間0.73〜0.77; p <0.01

・平均HRの4つの四分位数すべてについて保持された。 より高いβ遮断薬用量またはより低いHRは、独立かつ共同して、全四分位数のHRについてより低い死亡率と関連していた。

【結論】

高用量のβ遮断薬による治療および達成されたHR低値は、HFrEF患者の死亡率の減少と独立して関連していた。


【コメント】

アブストのみ。

HFrEF患者におけるβ遮断薬の用量により総死亡リスクが異なっていた。駆出率が低下した患者においては、高用量β遮断薬の使用がより益をもたらせるのかもしれない。

※ちなみに高用量とは、

Fiuzatら(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/26519996/)によれば、カルベジロール1日25mg以上(およびメトプロロールコハク酸塩100mg以上)の用量に対して「高用量ベータブロッカー」と分類された。

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