心不全患者に対する鉄補給の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Am J Med. 2019.)

Iron Supplementation Improves Cardiovascular Outcomes in Patients with Heart Failure.

Zhou X, et al.
Am J Med. 2019.
PMID: 30853478

【背景】

鉄欠乏症は心不全患者に蔓延している。 このメタアナリシスは、収縮期心不全および鉄欠乏症の患者における鉄の治療効果を評価するために行われた。

【方法】

2018年3月までPubMed、Embase、Cochraneデータベースを検索し、鉄またはプラセボ治療を受けた心不全患者1,404人を対象とした10件のランダム化比較試験を含めた。

オッズ比(OR)と加重平均差(WMD)は、固定効果モデルまたは変量効果モデルを使用して計算した。

【結果】

本研究結果は、鉄の補給が心不全悪化の入院を有意に減少させ(OR =0.39, 95%信頼区間[CI] 0.19〜0.80)、死亡と心不全入院の総合評価項目(OR =0.47, 95%CI 0.32〜0.69)を示した。

さらに、鉄治療はニューヨーク心臓協会のクラス、6分の歩行距離、左室駆出率、およびピーク酸素消費量を改善することがわかった。

鉄療法はまた、患者の総合評価、カンザスシティ心筋症質問票スコア、ヨーロッパQOL-5次元スコア、およびミネソタの心不全のある心不全質問票スコアの改善と関連していた。

さらに、N末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP, WMD:-332.48 pg / mL; 95%CI -497.48 -167.47)およびC反応性タンパク質(CRP, WMD: -4.64 mg/L; 95% CI -6.12 -3.17)の血清中濃度は、プラセボ治療と比較して鉄補充患者において著しく減少した。

【結論】

本メタアナリシスは、鉄剤療法が心不全患者の心不全入院を減らし、心機能を高め、生活の質を高め、そしてNT-proBNPとCRPの血清レベルを下げられることを示唆している。


【コメント】

アブストのみ。

鉄欠乏性貧血と心不全合併患者において,鉄剤補給によりベネフィットが得られそうとのこと。

特に新しい知見はありませんが,今のところのエビデンスとしては,例数少なめですが貴重だと思います。

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