小児てんかん重積発作に対する第二選択薬はどちらが優れていますか?アレビアチン®️ vs. イーケプラ®️(Open-RCT; ConCEPT trial; Lancet 2019)

Levetiracetam versus phenytoin for second-line treatment of convulsive status epilepticus in children (ConSEPT): an open-label, multicentre, randomised controlled trial.

Dalziel SR et al.
Lancet. 2019.
PMID: 31005386
FUNDING: Health Research Council of New Zealand, A+ Trust, Emergency Medicine Foundation, Townsville Hospital Private Practice Fund, Eric Ormond Baker Charitable Fund, and Princess Margaret Hospital Foundation.
This trial is registered with the Australian and New Zealand Clinical Trials Registry, number ACTRN12615000129583.

【背景】

フェニトイン(アレビアチン®️)は、一次ベンゾジアゼピン系薬剤による治療失敗後の小児けいれん性てんかん重積状態の二次治療のための標準治療だが、症例の60%でのみ有効であり、かなりの副作用と関連している。

より新規の抗けいれん薬、レベチラセタム(イーケプラ®️)は、より早期に投与することができ、潜在的により有効であり、そしてより許容しうる有害作用プロファイルを有する。

フェニトインまたはレベチラセタムが小児けいれん性てんかん重積状態に対する優れた二次治療であるかどうかを決定することを目的とした。

【方法】

ConSEPTは、オーストラリアとニュージーランドの13の救急部門で実施されたオープンラベルの多施設共同ランダム化対照試験だった。

第一選択のベンゾジアゼピン系薬剤による治療に失敗したけいれん性てんかん重積状態の生後3ヶ月から16才までの小児は、部位別に層別化されたコンピュータ生成順列ブロック(ブロックサイズ2および4) により、フェニトイン 20 mg/kg(20分かけての静脈内または骨内注入)またはレベチラセタム 40 mg/kg(5分以上の静脈内または骨内注入)に1:1で割り付けた。割り付けは試験実施施設および年齢(≦5歳、> 5歳)を基に行った。

主要アウトカムは、治験薬の注入完了後5分での発作活動の臨床的中止であった。分析はintention to treat(ITT)で実施した。

【調査結果】

2015年3月19日から2017年11月29日の間に、639人の子供がけいれん性てんかん重積状態により救急部門に来院した。

127人を失い、278人が適格基準を満たしていなかった。1人の子供の両親は同意を与えることを拒否し、233人の子供(フェニトイン群119人、レベチラセタム119人)を治療意図集団に組み入れた。

治験薬の注入終了後5分での発作活動の臨床的停止は、フェニトイン群の68人(60%)およびレベチラセタム群の60人(50%)で発生した(リスク差 -9.2% [95%CI] -21.9〜3.5]; p =0.16)。

フェニトイン群の1人の参加者は出血性脳炎のため27日で死亡した。この死は試験薬によるものとは考えられなかった。他の重大な有害イベントはなかった。

【解釈】

レベチラセタムは、小児けいれん性てんかん重積状態の二次治療においてフェニトインより優れているわけではなかった。


【コメント】

アブストのみ。

ARR: 68/119 – 60/119 = 0.06723

NNT: 1/0.06723 ≒ 15 (vs. フェニトイン)

統計学的に優越性を示すことはできなかったが、リスクベネフィットの観点からはレベチラセタムを選択するのも有りかなと考えられる。5分以降のアウトカムについても知りたいところ。

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