家族性高コレステロール血症患者における低密度リポタンパク質コレステロールの目標達成と心血管アウトカムの関係性(前向きコホート研究; CASCADE FHレジストリ; Atherosclerosis. 2019)

Longitudinal low density lipoprotein cholesterol goal achievement and cardiovascular outcomes among adult patients with familial hypercholesterolemia: The CASCADE FH registry.

Duell PB et al.

Atherosclerosis. 2019 Aug 19;289:85-93.

doi: 10.1016/j.atherosclerosis.2019.08.007. [Epub ahead of print]

PMID: 31487564

【背景と目的】

家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia, FH)の専門治療を受けている患者のアウトカムに関する米国からの限られたデータがある。

【方法】

CASCADE FHレジストリデータを分析して、薬剤使用による低用量リポタンパク質コレステロール(LDL-C)レベルの長期的な変化、および主要かつ有害な心血管イベント(MACE)を評価した。

※ MACE: Major Adverse Cardiovascular Events(心筋梗塞、冠動脈血行再建、脳卒中または一過性虚血発作)

米国の専門クリニックで追跡調査を行った。

【結果】

・本コホートには、1,900人(女性61%、白人87%)、平均年齢56±15歳、登録時のASCVD有病率37%、治療前LDL-C平均249±68mg / dL、登録時のLDL-C平均145µmg / dLおよび93%が脂質低下療法を受けている患者が組み入れられた。

・20ヶ月±11ヶ月のフォローアップで、脂質低下療法の使用が増加した。

★ LDL-Cの平均減少は32 mg / dL(p <0.001)

—-

・参加者の48%がLDL-C <100µmg / dlを達成し、22%がLDL-C <70µmg / dlを達成した。

・登録時のASCVDは、LDL-C目標達成の可能性が高いことと関連していた。

・MACEのイベント率は、ASCVD既往歴のある患者において、既往のない患者に比べほぼ6倍高かった。

★ ASCVD既往 4.6 vs. 既往なし 0.8 / 100患者年

—-

・インシデントMACEには、FH重症度のマーカーと従来のASCVDリスク要因も関連していた。

【結論】

FH専門クリニックでのケアにより、LDL-Cは減少したが、LDL-Cにおいては患者の52%で100 µmg / dlを超えて持続していた。

ASCVDの高いイベント率は、FH成人がASCVDのリスクと同等であると指定する必要があることを示唆している。

ASCVDイベントを防止するには、FHのより早期かつ積極的な治療が必要である。


【コメント】

アブストのみ。

FHは、やはり心血管イベントの発症リスクが高いですね。

本当ガッツリ低下させないとイベント発生しそうですね。

また心血管イベントの既往がある場合は、さらにコレステロールを下げた方が良いかもしれないが、こちらについては更なる検討が必要。

続報を待ちたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です