低用量NOACsの安全性・有効性はどのくらいですか?(Eur Heart J. 2018)

Efficacy and safety of reduced-dose non-vitamin K antagonist oral anticoagulants in patients with atrial fibrillation: a meta-analysis of randomized controlled trials.

Wang KL, et al.
Eur Heart J. 2018.
PMID: 30590440

目的

非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)は、心房細動(AF)患者における臨床的要因により減量が必要となる。

本メタアナリシスでは、重要な試験かつ減量の事前指定とおりに投与された場合に対し、NOACのアウトカム評価を行った。

方法

AF患者におけるNOACとワルファリンを比較する第III相試験から得られた集計データでは、NOAC用量減少の適格性によって層別化されたリスク比(RR)および95%信頼区間(CI)によって治療効果を評価された。

結果

治療に関係なく、年間投与量の脳卒中または全身性塞栓症および大出血は、全用量NOACに適格な患者よりも低用量NOACに適格な患者の方が高かった。

低用量reduced-dose vs. full-dose

・脳卒中または全身性塞栓症

2.70% vs. 1.60%

・大出血

4.35% vs. 2.87%

脳卒中または全身性塞栓症に対する低用量NOACに適格な患者における効果は、ワルファリンと比較し RR =0.84(95%CI 0.69〜1.03)、そして大出血は RR =0.70(95%CI 0.50〜0.97)だった。

全用量NOACに適格な患者においては、ワルファリンと比較し、脳卒中または全身性塞栓症への効果は RR =0.86(95%CI 0.77〜0.96)、大出血は RR =0.87(95%CI 0.70〜1.08)だった(交互作用Pはそれぞれ0.89および0.26)。

さらに、NOACにおいては、用量減少の適格性にかかわらず、出血性脳卒中、頭蓋内出血、致命的出血、および死亡リスクの低下と関連していた(交互作用P > 0.05)。

結論

低用量NOACに適格な患者は、抗凝固薬で治療した場合、血栓塞栓症および出血性合併症のリスクが高かった。

NOACが適切に用量調整された場合、ワルファリンと比較して改善された有益性 – 有害性プロファイルを示した。

本調査結果は、指示された患者集団に対して低用量のNOACを処方することの重要性を強調しています。


コメント

アブストのみ。

日本でも問題視されているNOACsの低用量使用。

やはり薬を使うならしっかり、ですね。ただし減量した方が良い患者対しては益が大きそうとのこと。

確か医療従事者側が気にしている治療薬による出血傾向については、益が上回るのであれば、患者側はあまり気にしていないという報告もありましたね(誰か出典を加筆して下さい)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です