中間期の肝細胞がんにおける初期治療にレンビマ®️は有効ですか?(POC study; Cancers (Basel). 2019)

Lenvatinib as an Initial Treatment in Patients with Intermediate-Stage Hepatocellular Carcinoma Beyond Up-To-Seven Criteria and Child-Pugh A Liver Function: A Proof-Of-Concept Study.

Kudo M, et al.
Cancers (Basel). 2019.

PMID: 31370183

【試験背景】

経カテーテル動脈化学塞栓療法(transcatheter arterial chemoembolization, TACE)は中期肝細胞癌(hepatocellular carcinoma, HCC)の標準治療だが、TACEの恩恵を受けない患者を含む大部分が不均一な疾患である。

現在、この恩恵を受けないサブグループ患者における治療戦略は、臨床診療において未充足ニーズ(Unmet Medical Needs)のままである。

本試験では、レンバチニブが、Up-To-Seven基準を超える大規模または多結節性腫瘍を有する中期HCC患者の初期治療として、TACEよりも有利な治療選択肢であるという概念実証研究(Proof of concept)を実施した。

【方法】

本概念実証研究では、2006年1月から2018年12月までにレンバチニブまたは従来のTACE(cTACE)で最初に治療されたHCC患者642人が含まれた。

これらの患者のうち176人が組入基準(切除不能、Up-To-Seven基準を超え、事前のTACE /全身療法なし、血管浸潤なし、肝外拡散なし、およびChild-Pugh 分類で肝機能がA)を満たし初期治療としてレンバチニブあるいは従来型TACE(cTACE)で治療を受けた。

傾向スコアマッチングを使用して、患者の人口統計を調整した。傾向スコアマッチング後、レンバチニブで前向きに治療された30人の患者(臨床試験で14人、早期アクセスプログラムで1人、現実世界の設定で15人)と、初期治療としてcTACEで治療された60人の患者の結果を比較した。

【結果】

ベースラインから治療終了までのアルブミン-ビリルビン(ALBI)スコアの変化は、レンバチニブ群30人で -2.61から -2.61(p = 0.254)、cTACE群で -2.66から -2.09(p <0.01)だった。

レンバチニブ群は、cTACE群よりも有意に高い客観的奏効率(73.3% vs. 33.3%; p <0.001)を示し、無増悪生存期間の中央値はcTACE群(16.0 vs. 3.0か月; p <0.001)よりも有意に長かった。

レンバチニブ群の全生存期間は、cTACE群よりも有意に長かった(37.9 vs. 21.3ヶ月、ハザード比 =0.48、p <0.01)。

【結論】

通常TACEの恩恵を受けないChild-Pugh A肝機能のUp-To-Seven基準を超える大きなまたは多結節性の中間段階HCCの患者では、レンバチニブはTACEよりも好ましい結果をもたらした。


【コメント】

アブストのみ。

レンビマ®️は従来治療であるcTACEよりも全生存期間を16.6ヶ月延長させた。

長期使用による副作用が気になるところ。続報を待ちたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です