ラーメン店の数と脳卒中による死亡は相関する?(日本の地域相関研究; Nutrition Journal 2019)

Ramen restaurant prevalence is associated with stroke mortality in Japan: an ecological study

Matsuzono K et al.

Nutrition Journal volume 18, Article number: 53 (2019) 

PMID: 未

【背景】

脳卒中と栄養の関係は最近調査された。しかし、日本での食事と脳卒中の関係は明らかにされていない。本研究では、ラーメンの消費と脳卒中死亡率との間に関連があると仮定した。したがって、我々は日本の都道府県におけるラーメン店の流行と脳卒中死亡率との関連を調査した。

【方法】

ピアソン相関係数を使用して、4種類のレストラン(ラーメン、ファストフード、フランス料理またはイタリア料理、うどんまたはそば)のそれぞれの流行と、各県の年齢および性別を調整し、脳卒中死亡率との関連を評価した。また、急性心筋梗塞とコントロールとしての各タイプのレストランの流行との相関関係も調査した。

日本で発表された2017年の国民健康の動向から、各都道府県の年齢および性別を調整し、脳卒中死亡率と急性心筋梗塞死亡率を取得した。各都道府県の各タイプのレストラン数に関するデータは、日本電信電話株式会社のデータベースから取得した。

【結果】

他の種類のレストランではなく、ラーメン店の流行は、男性と女性の両方で脳卒中死亡率と正の相関があった(r> 0.5)。

ラーメン店の普及率と急性心筋梗塞による死亡率との間に相関関係はなかった。

【結論】

日本の都道府県のラーメン店の流行は、脳卒中死亡率と有意な相関がある。


【コメント】

アブストのみ。

ラーメン店の数と脳卒中による死亡率に正の相関が認められた。

しかし、本研究は地域相関研究であり、あくまで地域と因子との相関をみているにすぎない。したがって、ラーメン店が多い地域では脳卒中死亡が多いとは結論づけられず、またラーメン店でのラーメン消費を減らせば脳卒中による脂肪を減らせるか否かは不明。

本研究の限界については本文に記載があるとおり、大きく分けて5つ;

①まずラーメン摂取が脳卒中リスクを高めるかどうかを直接評価していない。

②ラーメン消費について、自宅でのインスタントラーメン消費の影響を考慮していない。

③ラーメンには、醤油、とんこつ(豚の骨髄または豚骨の煮物)、味噌、塩など、多くの成分が含まれているが、脳卒中リスクに最も強く影響するラーメンの種類または成分は不明のままである。

④ラーメン店で提供している商品はラーメンだけではない。 餃子やご飯物などのさまざまなサイドメニューを提供している。

⑤ラーメン摂取が脳卒中リスクを高めるメカニズムは不明のままである。

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