メトグルコ®️による乳酸アシドーシスのリスクはどのくらいですか?(デンマークの症例対照研究; PLoS One. 2018)

Risk of lactic acidosis in type 2 diabetes patients using metformin: A case control study.

Aharaz A, et al.

PLoS One. 2018.

PMID: 29738540

【背景】

メトホルミンは2型糖尿病の第一選択治療に位置している。危険ではあるがまれな副作用として、乳酸アシドーシスがあると推定されている。

【試験の目的】

2型糖尿病患者における乳酸アシドーシスの発生率を推定すること、ならびにメトホルミン治療に関連する乳酸アシドーシスの相対リスクを推定すること。

【方法】

デンマークのオーデンセ大学病院で急性アシドーシスを認めた2型糖尿病患者を対象とした集団ベースのコホートおよびケースコントロール研究。2009年6月1日から2013年10月1日まで行われた。

症例として含まれた患者は全員、乳酸アシドーシス(pH <7.35および乳酸> 2.0 mmol / l)で急性入院した。

各症例について、2型糖尿病の同じコホートからサンプリングされた24の年齢および性別が一致した対照を同定した。

処方データベースを用いて同定されたメトホルミンの使用分析には、多変量ロジスティック回帰および所定の交絡(腎機能、HbA1c、併存症および糖尿病期間)の調整が含まれた。

【結果】

・本コホートには、年齢中央値74歳の2型糖尿病患者10,652人が含まれ、51.5%が男性だった。

・追跡調査期間中、163人が乳酸アシドーシスで入院し、これは391 / 100,000人年の発生率に相当した。

・メトホルミンの使用は乳酸アシドーシスと関連していなかった。

調整オッズ比 =0.79(95%CI 0.54〜1.17)

【結論】

2型糖尿病患者のうち、乳酸アシドーシスを伴う急性入院の発生率は391 / 100,000人年であった。メトホルミンの使用は乳酸アシドーシスのリスクを増加させなかった。しかし重要な危険因子は並存症のようであった。


コメント】

アブストのみ

メトホルミンによる乳酸アシドーシスのリスク増加は既知の現象であり、また発生頻度が他の脂溶性ビグアナイド系薬剤より低いことも知られている。

したがって症例対照研究という試験デザイン選択は問題ないと考えられる。

さて、結果としてはメトホルミン使用が乳酸アシドーシスを増やさないとのこと。過去の報告と矛盾しない。

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