ペット所有権と心血管疾患との間には “ささやかな” 保護的関連性があるかもしれない?(SR&MA; PLoS One. 2019)

A modest protective association between pet ownership and cardiovascular diseases: A systematic review and meta-analysis.

Yeh TL et al.

PLoS One. 2019 May 3;14(5):e0216231.

doi: 10.1371/journal.pone.0216231. eCollection 2019.

PMID: 31050670 

【目的】

ペットの所有権と心血管(CardioVascular, CV)アウトカムとの関係を調査する。

【方法】

PubMed、Ovid EMBASE、Nursing and Allied Health文献の累積インデックス、Cochrane Database of Systematic Reviews、およびCochrane Central Register of Controlled Trialsデータベースを2018年8月まで検索した。

死亡率(一次転帰)と心血管疾患(CVD)、心筋梗塞(MI)、および脳卒中(二次転帰)のリスクが含まれていた。ニューキャッスルオタワスケール(the Newcastle-Ottawa Scale)を使用して、論文の品質を評価した。

【結果】

・システマティックレビューには、488,986人の参加者(女性52.3%、平均年齢56.1歳)を含む12の研究が含まれていた。

・平均追跡期間は8.7±6.3年だった。

・ペット所有権は、

★調整された総死亡率:オッズ比 OR =1.01、95%信頼区間CI 0.94〜1.08、I2 =76%

★調整されたCV死亡率:OR =0.87、95%CI 0.75〜1.00、I2 =72%

★心血管疾患リスク(CVD):OR =0.87、95%CI 0.72〜1.05、I2 =73%

★心筋梗塞(MI):OR =0.99、95%CI 0.97〜1.01、I2 =0%

★脳卒中:OR =0.99、95%CI 0.98〜1.01、I2 =0%

・ただし、サブグループ分析では、ペット所有権は、CVD患者よりも一般集団において、調整CV死亡率の低下(OR =0.93、95%CI 0.86〜0.99、I2 =27%)と関連していることが示された。

・CVD既往のある患者において、ペットの飼い主では調整されたCVDリスクの低下に関連していた。

★OR =0.71、95%CI 0.60〜0.84、I2 =0%

【結論】

ペットの所有権は、調整された総死因またはCV死亡率、またはCVD、MI、または脳卒中リスクとは関係なかったが、一般集団の調整されたCV死亡率の低下と、CVDが確立した患者におけるCVDリスク低下と関連している。


【コメント】

アブストのみ。

効果推定値はあまりよくありませんが、ペットを飼うことと、心血管疾患による死亡リスクあるいは心血管疾患の再発リスクを低下させる可能性が示唆された。

組み入れられた研究は、どれも観察研究や横断研究ばかり。したがって統合結果の異質性がどんなに低くとも、仮説生成どまり。

それでも2次予防の効果は高そうですね。ここまでくるとメカニズムが気になってしまう。

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