ジャディアンス®️使用による壊疽性筋膜炎(フルニエ壊疽)Case Report(Diabet Med. 2017)

Fournier’s gangrene in a man on empagliflozin for treatment of Type 2 diabetes.

Kumar S, et al.
Diabet Med. 2017.
PMID: 28887847

背景

ナトリウムグルコース共輸送体2(SLGT2)阻害薬の使用は、尿中への糖排泄増加による二次性の生殖器感染症リスク増加と関連している。

症例報告

エンパグリフロジンとメトホルミンで治療していた41歳の2型糖尿病患者(男性)。陰嚢腫脹を呈した。

彼は先行エピソードとして、性器カンジダ症のため、店頭で購入した抗真菌治療を使用したことを明かした。診察時、彼は発熱がなく、血行動態的に安定していた。

会陰の検査では、両側の鼠径リンパ節症を伴う大きな腫脹により陰嚢の腫脹が誘発されていたことが明らかになった。

検査の結果、炎症マーカーが上昇し、HbA1cは99 mmol / mol(11.2%)だった。コンピューター断層撮影(CT)からフルニエ壊疽と一致する特徴が明らかとなった。

彼は麻酔下で診査および創面切除を受け、その後のさらなる診査のために、処置部の洗い流しおよび真空ドレッシングの適用のために手術室に戻った。彼はその後、会陰の割れ目に皮膚移植を受けた。

彼は2週間の静脈注射による抗生物質治療を必要とし、退院後も自宅での経口抗生物質による治療を行った。

入院時、エンパグリフロジンは中止され、血糖コントロールのために基礎ボーラスインスリン療法を開始した。

結論

SGLT2阻害薬に関連した生殖器感染症の臨床スペクトルは広く、そのほとんどが一般的に軽度で治療が容易である。しかしながら、糖尿病、肥満、免疫抑制状態、喫煙、アルコール乱用および末期腎不全または肝不全のような危険因子は、フルニエ壊疽のような潜在的により深刻な感染症への罹患リスクを増大させるかもしれない。

複数の危険因子を有す患者におけるSGLT2阻害剤の適時の中止は、より重症の生殖器感染症への進行を予防するのに役立ち得る。


コメント

アブストのみ。

今回の症例報告によると、エンパグリフロジン使用でフルニエ壊疽が認められたとのこと。

他の報告もみてみると同クラスの別の薬剤でも報告があった。したがって今のところはSGLT2 阻害薬全般に認められる稀だが重大な副作用であると考えられる。

壊疽性筋膜炎とかフルニエ壊疽とか初めて聞いた。

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