【CQもろたで】スタチン系薬剤は朝と夜どちらに飲んだ方が良いですか?(SR&MA; J Clin Lipidol. 2017)

Effects of morning vs evening statin administration on lipid profile: A systematic review and meta-analysis.

Review article

Awad K, et al.
J Clin Lipidol. 2017 Jul – Aug.PMID: 28826569

【背景】

スタチン投与に最適な時刻についての証拠は欠けている。

【試験の目的】

本研究の目的は脂質プロファイルに対する朝 vs. 夕方 スタチン投与の効果に関する証拠を検証することである。

【方法】

PubMed、SCOPUS、Web of Science、およびEmbaseデータベースを検索し(開始から2016年7月24日まで)、関連する研究を特定した。脂質パラメータにおける変化スコア間の平均差(MD)は、固定効果モデルを用いてプールした。

【結果】

1,034人の参加者を含む11研究が分析の対象となった。

血漿総コレステロール(TC; P =0.10)、高密度リポタンパク質コレステロール(P =0.90)、およびトリグリセリド(P =0.45)に対するスタチンの朝 vs. 夕方投与の効果を比較したプール分析では、統計的に有意ではなかった。

低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)の低下については、夕方投与群において統計的に大きかった(MD: 3.24 mg/dL, 95%CI 1.32〜5.25, P=0.002)。

スタチン半減期に従ったサブグループ分析では、半減期がより短いおよび、より半減期が長いスタチン両方の場合において、夕方のスタチン投与が朝投与よりも有意に優れていることを示した。

・半減期が短いスタチン

MD: 9.68 mg/DL, 95%CI 3.32〜16.03, P =0.003

・半減期が長いスタチン

MD: 2.53 mg/dL, 95%CI 0.41〜4.64, P =0.02

またトリグリセライド低下作用については、半減期の短いスタチンでのみ、夕方投与の方が有意に低下した(P =0.0005)

【結論】

短時間作用型スタチンの場合、LDL-CおよびTCにおいては、朝投与よりも夕方投与の方が有意に低下が大きかった。

LDL-Cに対するわずかだが有意な効果に加えて、長時間作用型スタチンの有効性は両方のレジメンで同等だった。したがって、長時間作用型スタチンは服薬遵守に最も効果的な時期に投与する必要があり、一方で短時間作用型スタチンは夕方に投与されるべきである。


【コメント】

アブストのみ。

SNSタイムラインに流れてきた疑問に対して文献検索を行ってみました。

半減期が短いスタチンでは夜に飲んだ方が良さそうですね。

スタチンはレギュラースタチンとストロングスタチンの2つに大別されています。なかでも半減期の短いスタチンはレギュラースタチンのことです。

つまりストロングスタチンは1日の中で服薬アドヒアランスが高い時点で服用すれば良い、ということですね。

しかし実際は薬剤の水溶性や脂溶性でも効果は変わると考えられます。

さて本試験結果にもどりますと、11研究を統合した割に例数は1,000程度と少なめ。これだけで結論づけるのは難しいですが今のところは他に情報がなさそう。続報を待ちたい。

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