【温故知新】心筋梗塞後に低用量コルヒチンを使用すると心血管イベントが少ない?(DB-RCT; COLCOT trial; NEJM 2019)

Efficacy and Safety of Low-Dose Colchicine after Myocardial Infarction

Tardif JC et al.

NEJM 2019

November 16, 2019
DOI: 10.1056/NEJMoa1912388

Funded by the Government of Quebec and others; ClinicalTrials.gov number, NCT02551094

PMID: 未

【背景】

実験的および臨床的証拠は、アテローム性動脈硬化症およびその合併症における炎症の役割を裏付けている。

経口コルヒチンは、痛風および心膜炎の治療に適応される強力な抗炎症薬である。

【方法】

心筋梗塞後30日以内に募集された患者を対象としたランダム化二重盲検試験を実施した。

患者は、低用量コルヒチン(0.5 mgを1日1回)またはプラセボのいずれかにランダムに割り付けられた。

主要な有効性のエンドポイントは、心血管系の原因による死亡、蘇生した心停止、心筋梗塞、脳卒中、または狭心症の緊急入院による冠血管再建に至ったイベントの複合だった。

主要エンドポイントの構成要素と安全性も評価された。

【結果】

・合計4,745人の患者が登録された。2,366人の患者がコルヒチン群に、2,379人がプラセボ群に割り当てられた。

・患者の中央値は22.6ヶ月だった。プラセボ群の患者の7.1%と比較して、主要エンドポイントはコルヒチン群の患者の5.5%で発生した。

★ハザード比 =0.77、95%信頼区間[CI] 0.61〜0.96、P =0.02

★心血管疾患による死亡 HR =0.84(95%CI 0.46〜1.52)

★心停止後の蘇生 HR = 0.83(95%CI 0.25〜2.73)

★心筋梗塞 HR = 0.91(95%CI 0.68〜1.21)

★脳卒中 HR =0.26(95%CI 0.10〜0.70)

★狭心症の緊急入院による冠動脈血行再建HR =0.50(95%CI 0.31〜0.81)

—-

・下痢はコルヒチン群の9.7%とプラセボ群のの8.9%で報告された(P = 0.35)。

・肺炎は、コルヒチン群の0.9%およびプラセボ群の0.4%で重篤な有害事象として報告された(P = 0.03)。

【結論】


最近の心筋梗塞既往患者では、コルヒチンを1日0.5 mgの用量で投与すると、プラセボよりも虚血性心血管イベントのリスクが大幅に低下した。


【コメント】

アブストのみ。

いやはやコルヒチン凄いですね。脱帽です。

今のところ日本でのコルヒチンの適応は2つのみなので注意;

痛風発作の緩解及び予防
家族性地中海熱

ちなみにプライマリーエンドポイントのARRは1.6、NNT =63

コストも低いし、今後の治療選択肢の1つとなるかもしれないですね。

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